ソースの年間購入量一位広島県(「市」単位の統計だとまたかなり違ったり,順位変わったりしてるみたいやけど),最下位沖縄県らしい.
前に低温発酵について調べて,沖縄には醗酵食品の伝統が殆ど無いことに気付いた.泡盛は別やけど,味噌や醤油を作る習慣も無い(中国には種々様々な「醤」があるけど,あれは寒い地域が有るからか).
すると調味料のバリエーションが少なくなるワナ.中国南部や東南アジアでは魚醤が作られたけど,そういうのも無い.もっぱら砂糖と塩(マース)だけな感じ(まぁ確かに南洋の島なんかぢゃ味付けは塩だけってなとこ多いよな).
中国大陸との交流の他に,比較的開かれていた琉球王朝時代には遠洋航海してた外国船の漂着とか,内地からの離島への移住・入植なんかの歴史も有る.なんだけど,食文化に対する影響の事例ってのがイマイチ少ない気がする.むしろ少な過ぎると言った方が良い感じだ.
宮廷(あるいは冊封使をもてなすための)料理と庶民の料理は当然全く違うものであったはず.しかし大戦後占領下に有った関係から,近代的な調味料では内地と違うものが多いし,近頃後付けで色々な商品開発の例は有るけど,伝統的なものとしてはいまいち目ぼしいものが無い(独特なのはコーレーグースくらい).
結局は薩摩の支配や米軍占領を通じて,独特の調味料は失われてしまった可能性が高いのか? いつか専門家と接する機会が有ったら疑問をぶつけてみたいものだ.
基本の沖縄ごはん (ORANGE PAGE BOOKS とりあえずこの料理さえ作れれば 7)
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