沖縄県地方は元々O型率が高いのだそーで.
「日本人の血液型の分布をみると、A型因子が九州の北部、鳥取・島根から四国の愛媛・高知などに濃厚にみられ、東北に向かにつれてだんだんと減少していくこと、これと反対にB型因子は東北、北陸、中部地方などに多く、西方にゆくにしたがって少なくなっていゆくこと、O型因子は九州南部、太平洋沿岸の県に多いことから考えて、日本島には初め太平洋諸島に住んでいた民族(O型の多い太平洋=アメリカ型)が南方から渡来したところに、北方からおそらく朝鮮半島をへてB型因子の多い民族が来て広がり、さらにA型因子の多い民族が九州北部、中国・四国の西方に分布し、これが勢力を得て漸次東方に進出してきたものと考えられる。...A型因子がどこから日本にはいってきたかということが大きな謎である。」
こうした研究を踏まえ、現在では、日本列島への大規模な民族移動は以下の4回であったとする説が有力という(竹内均氏の説を宇田川勝司「数字が語る現代日本の「ウラ」「オモテ」 」学研新書2009年が紹介)。
1.約2万年前、南方系モンゴロイドが黒潮に乗り、また海岸沿いに太平洋岸に到着(インドネシア、フィリピン方面のO型の人々。沖縄や太平洋岸でO型が多い理由)
2.約1万4千年前、ユーラシア大陸北部のB型モンゴロイドが樺太、北海道を経由して北から南下(1とあわせ青森の三内丸山遺跡にみられるような東日本に特徴的な縄文文化創成。B型が東高西低の理由)
3.約6000年前、A型新モンゴロイドが中国南部から朝鮮半島を経て北九州上陸(縄文人と並存。A型が西日本で多い理由)
4.約2400年前、3と同じルートで、モンゴル付近をルーツとするA型(およびB型)新モンゴロイドが渡来(O型・B型の縄文人を北へ追いやり、稲作を伝え弥生文化を創成。A型が西日本で多い理由)

- 作者: 宇田川勝司
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