前にウチナンチュは牛好きではないんぢゃ?って疑問が発端で調べたけど,全方位的な「肉人」というと群を抜いて関西圏だった. ただし関西人に言わせると,単に「肉」とは即ち「牛」だ.
それに対して,ウチナンチュにとって「肉」と云えば「豚」さぁ.元々中国の表現だったと思うけど,沖縄でも「豚は(ひづめと)鳴き声以外全部食べる」と良く云われる.で前は単に家庭での消費実態の違いが分かっただけやったけど,歴史的な事情がまた一つ明らかになった.
江戸時代には既に多少食べてた地域があるらしいが,大和人に一般的に肉食が広まったんは,明治維新以降と言われてる.
しかし中国と交流の有った琉球では,元々獣食禁忌の伝統なんてのは無かったワケで,何でも(ぶっちゃけ鯨類やジュゴンもな)食べてたわけさ.
経緯をざっくり見るとこうなる.
てな具合でウチナンチュには豚好きのDNAが刻まれたらしいのだ.
ただし接待に使われるくらいだったから,いつでもまともな部位が食べられるものでもなく,結構なご馳走扱いだったらしい.日頃庶民はもっぱら魚で言えば「アラ」の部位を食べてたワケで,そのために「全部食べる」習慣が定着したようだ.
とここまでは前置きみたいなものだ.先日「クンチャマー」つうものを手に入れて,煮込んでみたのがコレ.