去年あたりから，事あるごとに格差拡大という話が聞かれるようになったが，遂にこんなことに．小泉指導の元，続けアメリカなんだなあって，今まさに相対的貧困層代表なので人事ではない．
≪教育水準低下を懸念≫
経済協力開発機構（ＯＥＣＤ）は２０日、日本経済の状況を分析した「対日経済審査報告書」を公表した。所得水準の低い「相対的貧困層」の割合が先進国で米国に次いで２番目に高いとし、「不平等の度合いが増している」と指摘。所得の低い世帯の子供たちの教育水準低下などを招く恐れがあるとの懸念を表明した。
報告書は、全６章のうち１章を格差問題にあて初めてこの問題に本格的に言及。日本の可処分所得の分布を分析した結果、中央値に比べ、所得が半分未満の「相対的貧困層」の割合が２０００年に１３．５％とＯＥＣＤ加盟国のうち、米国に次いで２番目に高い比率となった。その理由として報告書は景気低迷で正社員が減り、賃金の安いパートなどの非正社員が増えたことを挙げた。
しかし昔に比べて子供の数は減っているわけで，家庭の負担が急激に高くなったとは思えない．種々の政策によって色々しわ寄せはあるかも知れないが，生活設計や優先順位に問題があるのではという気がしないでもない．もっとも公立校が実質的には機能しておらず，他を選択できないことで二極化が進んでいることを示唆しているのかも知れないが．
先日報道で，ここ１０年の高齢者の検挙数が３倍になったというものがあった．高齢者向け刑務所のレポートだったが，歩行器がないと歩けない囚人と言う衝撃的な映像もあった．一番悲惨だと思ったのは半身麻痺の身でありながら，母親の介護を続けていて(いわゆる老老介護だ)，その疲れで殺していまったという件だったが，社会的なサポートが必要な典型だろう．
しかし思ったのは通産で20年間も所内に居るとか，十数回出たり入ったりという受刑者は，はっきり行って精神的な「病気」として対処しないと，刑務所での指導では到底無理だ．それに経済的な(本当は精神的なものも含めて)支援がない限り，刑務所が避難所となる悪循環は断ち切れはしないだろう．
