宿と現場を往復する道，というか周辺一帯の集落は殆ど石垣(とフクギ)に囲まれた家々で平屋が多い．ポツポツと近代的な住宅も有るけどそう多くはない．でもって決して同じ石垣なんて無いんだし，そろそろ覚えろよって思うんだけど，時間も空間も歪んでるんだろうか(ホントかも？)，暗くなると特に何処も同じに見えてくるんだ．
特に方向オンチってワケでも無いけど，慣れない光景が感覚を狂わせる．例えてみれば，西洋人が日本人の顔も中国人も韓国人も全く区別できないってのに近い？ 筋一つ隣を歩いてても気付かないし，間違いに気付いたら気付いたで，ますます混乱しちまう．
ナイター．前夜の続き．靴擦れ酷く足腰も痛む．前夜参加してた地元の方達も２３ｈくらいで引き上げた人がワリと居た様子．そりゃそーだ．高齢の方も多いので，前夜に懲りたのか集まり半減な感じ．そりゃそーだ．「とりあえず集まれぇ」の掛け声に物見遊山で出かけてみれば，何っつうシンドイ目にと思うに違いない．
マジルー(妖精)に雪かけるシーンあたりからテッペン回り，その後水掛けシーンに．監督怪しい顔つきでエキストラを見回し，数人ピックアップして一部ペア決めする．おじい＋おばあ組，オレには何故かダブルスコア近いおばあ(最初は嫌がってた)を指定．相手がせめて年下ならテンション上がるけど，酷い役(笑)を無茶振りされて逆の意味でドキドキ．他に光沢のある布地のミニワンピが目立ってた(劇団だか事務所所属の)若いコは単独指名．
なんで楽しそうな水掛けシーンの大半からつまみ出され裏の俳優控えで待機．中村優子さんが「恋汁だって．うーん汁って言い方が何かイヤだなぁ」(笑)とか言ってた．物陰から皆の大騒ぎを覗き見．その後少し濡れ場が有ったけど，結局若いコらとは全く絡めないまま終了*1．
現場で２７ｈ回るが終わらない．前日寝たのは２８ｈくらいで(集まって呑むからいかんのだが ^o^)，２９ｈ半くらいには起きちまった．そういうパターンで，次の撮影は数時間後の朝からなんで，寝ないことに．
終わったら即帰る気でいるので，そのまま荷造り．
*1:ゆり子がマジルーと一緒に，村人達に「恋汁」をぶっかけまくるクライマックスシーン．他の人達は引きの絵を撮るのに多い人は，４回もぶっかけられてた．オレらの他に俳優さんの一部もペア決めされて，ぶっかけられた瞬間からの寄りの絵を撮った．あの若いコは軽業師とペアになった．暑い夏とは言え明け方近くに全身ずぶ濡れでいると流石に多少寒くなるわな．でもってこのペア翌日つかその朝からの撮影でもキープだったんでいささかツライものがあったな(笑)．
