何か似てねぇネズミ男だなぁと思ったら，ガチャピン(ムック？)モデルらしい．
このとこ遠出(観光っぽいこと)してないし，早めに行って見物したろと，１１ｈ前のバスに乗る．バスに乗るのも去年の秋に上京した時以来．あの時のトイレ我慢がトラウマになってる．でもってちゃんとトイレに入ってからウチを出たのに，またしても危険な気がして途中下車，コンビニに駆け込んだ．高速バスでなくて幸い．どうもバスの揺れつか振動が悪い作用をするみたいだ．
バス停はやはり久良波で，距離も予想通り１.５キロ程．集合時間より２時間あまり早く到着．管理棟のシーズン中は軽食コーナになってるスペースが支度部屋になってて既に入っている人も居た．余裕なのでゆっくり見物して回った．結構風が有り，崖の上でカメラを構えると，時折ふらつく程．見物路を巡ると，やっぱサスペンスのラストに出て来そうな雰囲気あるぢゃん(笑)．断崖を波がエグル景色で，砂浜なんか無いし，ここらで下に降りる場所は無さげ．崖にへばりつけとでも？
で小一時間うろつき，１３ｈちょい過ぎに，まだ早いけど管理棟前のベンチに．風が冷たいので，建物の影に移動したところで，スタッフに声をかけられ，ロケバスで待機．１時間待ち．それから支度．中に入ったらネズミ男，猫娘に子泣き爺などが居た．着物に短袴で下着はそのままで OK だったので助かった．何しろ天気が悪くてかなり寒いことが予想できた．スタッフは「カムイ外伝」とは別(会社だろう)，ドーランは顔や手足塗れるとこは自分でバンバン塗って頂戴と．エキストラ陣の準備は１５ｈ半には終わってたが，出番は１６ｈ半ってことで，またそのまま待機．待ってる間にかなり冷え込んできたので，密かにカイロを仕込む．持ってて大正解．
時間になってロケバスで移動．少し離れた所に崖上から浜に降りられるところが有った．そこに移動して藁草履(ヒヤメシ)に履き替えてから，キナコで全身汚し．アタマは半カツラで頭頂部は自毛なのに，髪の毛にも振りかけられる中，その場でシーン説明．やはり回想というか伝説だか言い伝えだかの由来描写とのこと．「1000 年前にこんなコトが有ったんぢゃぁ」って絵らしい．手足に炭汚れの黒色も塗られちまい，寒いだろうと持って行った上着も羽織れなくなる．
また少し待たされてるウチにさらに雲行き怪しく，小雨もパラツキだすが，ようやく浜に降りる．助監督がもう一度説明．シーンとしては三浦で撮った部分のツナガリになるということで，前の部分をノートパソコンで見せて貰った．漁村では丸三日魚が獲れない状態．そこに来た行者か何かに，その原因は村にやって来たナミ(奈美？)なる娘にあるとかそそのかされる．前のシーンでは村人がナミの家に火をはなって引きずり出した．今日のシーンは続いて村人がナミを引っ立てて行き，担ぎ上げて崖下の穴倉に運び込み，血祭りにあげるってな感じ．本当は夜景なんだけど，日没狙いで撮るということの様だ．
ナミを両側から取り押さえてる村人がカメラ前に居て，エキストラはカメラの後ろでスタンバイ．スタートと同時にてんでに奇声を発しながら前に進むカメラを追い抜いて行き，担ぎ上げられたナミも追い抜き，振り返ったり罵声を浴びせ掛けたりしながら洞窟に駆け込んでいくってな感じ．ハイテンションの狂気じみた感じを出してくれと．
現場の洞窟ってのは波が浸食した半洞窟みたいな感じで，手前は割りと平らだけど段々が有って結構デコボコしてる磯みたいな状態(藁草履なので足の裏が痛い)．浜から少し高くなった部分に上がって，ただでさえ足元の危なかしいところを，さらに草に囲まれて細くなった部分を洞窟目掛けて駆け込んで行く．洞窟入り口には細いタイマツが３本立っていて，その真中を通過しないと，ちょと危険．
テスト７回くらいに本番２回(一回目「バレた」で NG だったけど，どういう意味なんだ？)．今日はこのシーンだけだったけど，１００メートルとまではいかないがダッシュの連続に近かったので，結構キツかったなぁ．それにバス代(1050円ｘ２)は出して貰えなかったから，稼ぎは３千円弱になっちまった．それにしても衣装さんもメイクさんも撤収の素早さには感心する．あと今日は「安めぐみ」似(ウチに帰り着くまで名前が出て来なかった)のルックスでスタイル良しのメイクさんが居て気になってしまった．
帰りしなオニギリどうぞって渡され，普通に２個くらい入ってるのかと思った．帰って開けたら，ワリとまともな弁当で，今日の食事はこれで充分．結構リアルに再現されたでっかい葉っぱ風のビニールに包まれてた．沖縄スタイル？
今回は ０kinawa.FC の人がかなり写真を撮ってくれて，後で送ってくれるという．「カムイ外伝」の状況を聞いてみたけど，依然予定は全く分らないとのことだった．やはり２月中も無理か．ってことで，鬱陶しいヒゲを剃りぬ．
追記
やっぱり翌日になったら足腰が痛い ^^; 久々にかなり歩いた所為もあるけど，やはりビーチと岩場のランニングはこたえる．
竹中直人さんが番組で言ってたのが何となく分る気が．どう仕上がるのか最初から最後まで見守りたいってのは当然なんだけど，とにかく大勢のスタッフと一緒にずっと居たいって気持ち．それこそ「冷静と情熱のあいだ」って現場の雰囲気と一体感．
一方ファンタジー系はどうも苦手．自分でエキストラに参加しといたくせに，「鬼太郎」ねぇ？ってとこはある(前作も見てない)．ファンタジー系ではないけど「エヴァ」や「ドラゴンボール」の実写化もどうなの？って思う．何時もの意見だけど，技術的に可能ってのと，やるかどうかの選択は別だと思うし．
関連：エキストラ参加の記録．
