メディ倫系メーカーのプロデューサーは語る「自分がメディ倫加入メーカーの人間だから言うのではありませんが、メディ倫の業務はれっきとした“審査”です。お上(警察)から怒られないように、あらかじめ審査して自主規制をかける。それに比べて、ビデ倫はむしろお上側の団体です。役所と関係を保ちながら“既得権益を守る”ことを主眼にしている」
業界内では暗黙の了解事項となっているが、ビデ倫には多くの警察OBが天下り出向している。80年代、アダルトビデオブームに伴って摘発者が急増した時、ビデ倫は警察と関係を持つことで摘発を逃れることに成功した。以降、ビデ倫の傘の下に入るメーカーは後を絶たず、ビデ倫の審査に通ったビデオしか一般に流通しない時代が続いた。
「メディ倫がこんなに大きくなる前は、普通のレンタルビデオ屋にはビデ倫系のビデオしか置かれませんでしたからね。当時はセルビデオ市場も小さかったので、実質的に、ビデ倫の審査を受けなければ真っ当に作品を売ることができない状態だったんです。そのビデ倫ですが、いまだに作品一本あたり何十万の審査料をメーカーに請求するそうです。メーカーにとっては、摘発を逃れて作品を流通させるための“みかじめ料”というわけですね」(AVライター)
ふーん何時の間にか「メディ倫」なんて出来てたのかぁと思って調べてみたら...
(こんてんつ・そふときょうどうくみあい、Contents Soft Association、略称:CSA)は、アダルトビデオやアダルトゲームなどの倫理的な規制及び審査を行う事業協同組合。
1996年、ソフト・オン・デマンドなどのインディーズ系アダルトビデオメーカーが主体となり、日本ビデオ倫理協会(ビデ倫)に対抗する形でメディア倫理協会(通称・メディ倫)として設立された。当初はアダルトビデオの審査のみ行っていたが、2003年にアダルトゲームの審査を開始し、有限会社アシッド(アージュ)がコンピュータソフトウェア倫理機構(ソフ倫)から鞍替え加入したことで話題となった。2005年8月1日に経済産業省関東経済産業局の認可を受けて現行の組織に改組。以降メディ倫の業務は同組合内部に設置されたメディア倫理委員会が引き継ぐこととなった。現在「メディ倫」と略されるのはこの「メディア倫理委員会」のことである。
同様の業務を行っているビデ倫やソフ倫などとは加盟会社、審査基準等に違いがある。
家庭用ゲームについてはコンピュータエンターテインメントレーティング機構(CERO)の管轄となるため、詳しくは同項目を参照のこと。なお、2006年4月より経済産業省の指導で映倫、ビデ倫、ソフ倫、CESA、CERO、JAMMAが参加して映像コンテンツ倫理連絡会議(仮称)が設立され、審査基準・表示の一本化を協議する予定であるが同協議会にCSAは参加しておらず、今後も参加するかどうかは未定。
でまぁ業界主導の「メディ倫」は「おかみ」との繋がりは無かったんだろうけど(今や対抗上多少どっかのOBを受け入れ?),他の団体ってのは要するに通産省,文部省,総務省(或いはそれらの外郭団体)なりの紐付き団体ってことなんだろうか.まぁしかしこんだけあってマチマチに審査してるとなると,(一部対象がかぶってたりするし)一般ユーザにはワケが分らないすね.
映倫(映倫管理委員会) | 主に映画作品(劇場公開作)内容を審査し,レイティング設定(番組規制基準)等を行う自主規制組織 |
ビデ倫(日本ビデオ倫理協会) | アダルトビデオの制作会社で構成する会員制の自主審査組織(DVD は「ソフ倫」とかぶる) |
ソフ倫(コンピュータソフトウェア倫理機構) | 成人向けPCゲーム等(ビデオCDやDVDも対象)の自主規制団体 |
メディ倫(メディア倫理委員会) | アダルトビデオ,アダルトゲームの審査(現在はコンテンツ・ソフト協同組合の一部) |
映像倫(映像倫理協議会) | 一般向け OV や劇場未公開のビデオ関係を審査(「映倫」と「ビデ倫」が審査員として参加) する自主審査機関 |
日本映像ソフト協会 | 「映像ソフト倫理基準」を定め,「映像倫」にも参加 |
CS成倫(CS放送成人番組倫理委員会) | 成人向け番組を提供するCS放送事業者により組織 |
CERO(コンピュータエンターテインメントレーティング機構) | 家庭用ゲームソフトのレイティング審査を行なう民間機関 |
JAMMA(日本アミューズメントマシン工業協会) | 業務用遊戯機械などを製造・販売する企業の業界団体でアーケードゲームの規格標準化や自主規制規準の制定を行なう |
CESA(コンピュータエンターテインメント協会) はコンシューマーゲームの業界団体で直接審査とかは行なってない.当然ながら「検閲」になるから,公的機関に一本化なんてことは有り得ないけど,もう少し整理せんとね.なんで「協議会」なんだろうけど,今やネットでの二次利用もあるし,時代についていけてない感じ.