今回の件に関しちゃ，電子化後１０年問題が表面化しなかったとは言え，久々に民主党が存在価値を示したと言える．
しかしまぁ個人的に，「名寄せ」とはまた聞きなれない言葉ぢゃないかい．
戦前から戦後の混乱期なら台帳の散逸・焼失・紛失など仕方ない事情もある．しかし元帳(それすら記載というか更新ミスは皆無ではなかろう)を破棄しちまった状態では，本当の確認の手段は無く，推測プラスアルフアってとこだろう．結果としてデータに欠損が有りそうな国民に，支払い記録を通知して「異議が有れば申告したまへ」，ってなことだろう．
しかしまぁ厚生労働省(厚生年金)と社会保険庁(国民年金)とデータが分散してたんだろうし，プログラムで「可能性」のチェックはできたとしても，電子化の際のそもそもの入力ミスが皆無では無いと思われるワケで(だってその当時にまともにチェックしてたら，今更改めてこんな開発を依頼する必要ねぇーぢゃん)，ったくふざけた野郎ドモだぜ．とどのつまりは，一応チェックしましたよ，とはなるんだろうけど，今となっては完全には解決できゃーせんやろがってところだ．
人手でチェックし切れるものではないことは明白だから，プログラムでチェックするのは一歩前進．しかし完全に信頼できるワケではないので，全国民にまずが現状の支払い記録を通知するのがスジってもんだと思うが．「一年以内にチェック」てーのが先ぢゃなく(思わず言っちまったんで焦ってんだろうけど)，むしろ通知すんのが先やろ．
雇用保険なんかも，実際のとこちゃんと管理されてんのか疑いの目を向ける必要があるのでは？ サラリーマンは選択の余地無く天引きされるけど，年金は支給は遅らされ減額される一方．オレなんか可能であれば自分で積み立てたり保険かけてた方がよっぽどマシ．そうだったら今頃家二つくらい建ってる．この世に酒が無かったら，豪邸が建ってる．
そんなこんなで，詐欺には赤，青，白，黒とあるって言われるけど，こういう「国」がやる詐欺にも何か良い名前を．
厚生労働省・社会保険庁は5日、対象者の分からない約5000万件の年金記録を照合する新しいプログラムの開発をＮＴＴデータと日立製作所に委託することを決めた。両社は金融機関向けに顧客口座を名寄せするシステムを開発した実績があり、このノウハウを生かして迅速に照合するプログラムを開発する。柳沢伯夫厚労相は同日、新プログラム導入などで、来年5月までの1年間で照合を完了する考えを強調した。
両社は過去に社保庁の年金システムを開発するなどノウハウを蓄積している。柳沢厚労相は5日の参院厚労委員会で「新プログラムは練達の方々にお願いして、できるだけ短期間でつくりたい」と語った。(07:02)
