化粧用の「ファンデーション」てのは 1930 年代のアメリカで映画女優のメイクに使われてたドーランが元だってことだ.
何もかも初体験だった「カムイ外伝」の撮影では,いきなりの全身ドーランだったけど年の瀬だったんで塗るのも落とすのも結構やっかいだった.最初は良く分からなかったんで汗が流れるとティッシュで擦っちまって直ぐ落ちちまったり(押さえなあかんねんな),手を洗ったり海に入ればそこそこ落ちるしで,頻繁に直しして貰わなあかんので,面倒なものだなと思った.
なのにイザ落とす段階になるとこれが,ボディーソープで洗っても相当しつこく残るのにはまいったし.
アト夏は汗で流れたのが目に沁みるのがかなわんかったわ.
化粧品や用具の開発では日本企業が色々トップになってる話題を目にするんだけど,パウダーファンデーションを最初に発売('76)したのがコーセーだったそうで(そのワリにホームページに歴史みたいな項目を作ってないんだけど).
それを開発したのは高卒入社で研究補佐の田中洋一郎さんて方.その成功で「補佐」が取れたとか.日本の技術者が冷遇されてるってのが,青色ダイオード事件で世界的に有名になったんだけど(日本人的にも改めて気付いたワケで),思うにその後充分な処遇をされたんだろうか?
# 実にまったく大きなお世話やけど.
それはそれとして化粧品分野って実に最新の科学(化学もか)技術の研究によって成り立ってるんだなと改めて思ったワケなんだけど,国内で化粧品開発に費やされてきたリソースを他の分野に振り向けてたら,世の中結構変わってたんぢゃねかと.例えば燃料電池車なんて,随分早く実用化量販されてんぢゃねのとか思っちまったんだが...