4h00 漁港に向け今回はチャリで出発
5h?? 支度部屋で着替え.前回と違って全員同時だったみたいで優に1時間待ち.
6h?? 弁当支給(また弁当はパス)
7h?? 明るくなり始めた頃バス出発
8h?? 草履に履き替えて腰蓑着けて即撮影開始(漁師 X?)
明るい時間の現場到着で,初めてまともに現場(オープンセットの全貌)を目にした.実は結構凄いところに降りて行ってたのが分る.曇ってて前回とはかなり違い肌寒い感じ.着いたときにスタッフが言ったのは,「今日は80人体制」(エキストラ含めた役者)ってことでスタッフ含めると総勢120人とかそれくらいだったろうか? なんで昼食も前回と違って弁当だった.
この日は魚の「サバキ場」を中心にした労働のシーン.昔ヨク仲間内の冗談で「漁師になる」ってのが有ったけどオレ実現? 今回は力仕事は無く,出番も朝一ショッパナ(ビクの魚をサバキ台にぶちまけた後水場に行く)と午後一の後ろの方を歩くシーンだけだった.しかし撮り始めから昼過ぎまで休みなしに立て続けに9シーンくらい.短い昼食の後もぶっ続けに16時半くらいまで.
「今日は3時くらいで終わるんじゃない」と,出発前にスタッフが言ってるのを小耳に挟んでたので,これは楽そうだなと.しかしこの日は監督の雷が落ちまくりで,肉体的な負担は無かったけど,何か精神的にキタ.若い方のメイン女優(何気に薬師丸風かな.監督は役名か芸名の下で呼びかけるんで誰だか分らず)をかなぁり責めまくってた.ドSやな.終いには「演技するなぁ!」「お前は演技してない時の方が良い顔できてる」とまで言われてた.オレだったら泣きそな感じ.リハから数えると20回以上,テイク(トラックって言うのが正しい?)でも10くらいのとこが2つばかり有った.そんな中唯一なごませた言葉がタイトルのヤツ.
100人以上の人間が居るのに,スタート前に水を打ったように静まり返る瞬間が何度もあって,現場の張り詰めた雰囲気がもの凄かった.ひたすら見守るだけだけど,(今回はカツラでもかけられるメガネを持って行ったので,俳優さんの顔も確認できて)またまた目頭が熱くなってしまった.ちなみに朝一のシーンは「さばき場」でオレの次に木下ほうかさんが入るとこから始まり,夕方には小林薫さんを確認.メイン女優の一人はたぶん菊地凛子さんだ.
何か諸々(セットにしろ監督にしろ)チカラの入り方がハンパねぇかもって思い始めてたんだけど,ウワサでは '09 の正月公開らしい.それと年内はやはり延びて17日まで(すると天仁屋だけだな),年明けは何と早くも4日から始まって多分2月にかかるらしい.
それにしても一日の半分以上をカツラに着物なワケだけど,次第に違和感が無くなると言うか,極端な言い方すれば現場に「行く」のが「ウチに帰る」みたいな「どっちがメインやねん?」ってな気持ちになってくる.拘束時間を考えると,2食付くとは言えエキストラでは実質時給3百円てな計算になるんで,そんなに喜んでも居られないけど,貴重な体験なのは確か.
それに常連さんにしろ,過酷なスケジュールにしてはそないには貰えないだろうし,現場スタッフも殆ど休み無くハードな仕事を続けてて(皆さん殆ど寝る時間ないと思うのだが),ヨク続くなと言うかこういう人達が日本の映画を支えているんだと実感する.色々言うても好きでなきゃやってられんだろこれは.
- 業界(専門)用語を使った指示,分りません(笑) 「バラシ」くらいはまだしも,藁草履のこと「ヒヤメシ」って言うの?
- とてもフツウぢゃない時間にテンションの高い子役らの挨拶の声,なじめん.眠そにしてた方がカワイゲがあるのにって.