s0met1me◆JIRN.kBNd のやんばる名護パトロール隊(起承転々)2nd

沖縄本島北部はやんばる名護エリアでの由無し事をつらつらと.

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天仁屋(二日目) エキストラ再開2日目(#12「カムイ外伝」)

ロケ弁肥り(デジャブ).

朝5時半集合で帰着20時.やっぱ一般のエキストラ参加で去年と同じシーンをまたも経験してるヒトってのはあまり居ないみたい(笑).


2008年6月14日(土)

支度終わってロケバスに乗り込むと紙が一枚配られ,酒盛りの場で歌うシーンが有るので覚えて下さいと言われる.3番まであって,これをカンペ無しで歌えないと今日は終わらないですよと.
デモテープ?に合わせて練習.現場までの移動中もずっと.マジで100回くらい.そんなの有るなら事前に配れよと思ったけど,後で分かったのは,詩の出来上がりがその日だったとか.小林薫さんや松山ケンイチくんには詩無しのメロしか渡ってなかったと言ってた.


_^_
瀬戸のく(ぅ)しきは(ーーー) 日の入る頃はよ(ーー)
沖にゃ大漁の 漁(ぃ)船 ヨイセーホラセー
エエオエーイオ エイエイオーイオイ
そりゃ大漁大漁

くしき(ぃ)のおなごは(ーーー) 日の出る頃はよ(ーー)
腹に大漁の 火照る船 ヨイセーホラセー
エエオエーイオ エイエイオーイオイ
それ悲しろや
それおもしろや

果てぬ夢とて(ーーー) 年を越えればよ(ーー)
神や仏の 宴船 ヨイセーホラセー
エエオエーイオ エイエイオーイオイ
そりゃ大漁大漁


てな調子(これで歌詞殆ど合ってるはず).出だしのタイミングと半音使い,音の伸ばし方と掛け声部分のメロが酷く覚え難くて(頭が木曾節風なんだけど,何故こんな難しい歌にしやがったかなっての),後々分かるのは皆で歌うのに実に合わせ難いってこと.


現場に着いてからも集まって練習してるトコに監督が後入り.立ち上がって歌に合わせて櫓を漕ぐ動作を入れて貰うからと宣告.辛うじて覚えてる詩なんだから,動きなんか入れたら飛んじまうって.で直ぐそのシーンになるのかと思ったら,去年悲惨だった例の進水式のくだりからだった.

クソ暑いのと目立とう精神から,着物を脱いでそこらにひっかけとく.最初担ぎ手の選抜から外れたので,ヤレヤレと思ったものの,そんな人数ぢゃムリだからと,結局は配置されガッカリ.しかし経験がある分,舳先は反り返っているので担ぎ棒の位置が高いことに気付き(去年はその所為もあって転倒したんだ),左舷中程の位置(小林薫さんの次の3本目の担ぎ棒で一番船寄り)に入れ替えてもらう.また例の白塗り.


まずは担がずに声出し.次にその後の,船を置いて(ほぼカメラ脇のカムイの直後で薫さんの横くらいの位置取り)からワイワイ浜を櫓向きに上がって行くシーン(担ぎ手役は結局全員着物無し).テストまでは草鞋だけど,本テスから裸足で石ころにうめく.
俳優陣は特殊肉足袋という蝋人形めいた履物を装着した上に色を塗ってた.テスト一発目は斜めに歩いて,カムイと同じ方向でモチに手を出す位置に行ったんだけど.何故か(周囲の関係で)その後は,ほぼ真っ直ぐに歩いて酒取りに行く連中に加わる動きに.

人数が多いんで抜け具合や自然な交差とか入念なテスト.この日はここが一番テイクが多かった.次に切り返しの撮り.そうこうしてんと.覚えてた詩と,特にメロが飛んでく.メロが結構難しいんだ(木曾節に似た感じだけどもっと捻ってる).もちっと簡単な歌にできんかったんかぁい?


そんで鬼門の和船回しのシーン.今回は足元チェックの指示が出たけど,せっかく邪魔な石をどかしてもテスト過程で場所が動くし,埋まっててどうしようもないよな石(コンクリートブロック大)も有るし,やっぱ大変.
俳優二人を別にすると(去年はケンイチ君は居なかったし),一般参加で去年もやった経験が有るのはオレ以外にはもう一人だけで,大丈夫かよって思った.正直言ってある程度ユンボでサラッテ砂入れるか,マットを敷いておくとか,事前にそれくらいしといて貰わないと,かなり危険だと思うのだが.


去年と同じで小林薫さんが「御輿担ぐ時は外向きじゃなきゃおかしい」とのたまう.何か違うなぁと思ったら,去年は舳先が海向きで(オレはその位置についてたんで転倒 NG になった)船主は艫側だったんだ.
今回は舳先が陸側で船主もそっち.去年撮った(録った)音のタイミングに合わせてやって下さいって言われて,アレ?位置関係が変わってんのに良いんかい(去年の映像も使うのか)?と思ったんだけど,どうやら声オンリーは去年のものを使って,絵だけ撮り直しなんだと気付く.

しかし今回は去年ほどテストが長くなくて助かったよ.でもだなぁああいうシーンの前には,やはり一般参加のヒトに対しては特にだけど,「体をほぐしておいて下さい」ってな指示は必要だと思うが.
それと向きや方向を指示するのに,(カメラ前なら上手下手って区別がつくとは云え)カメラが無い時にゃましてシロウトには言葉だけだと勘違いする可能性があるワケで,小旗みたいなものを使った方が間違い無いと思うがのぉ.


昼食はサラダにカツ丼.サラダとカツ丼の上だけ食べる.歌のおさらい.揃わない.このままだと2番と3番の歌詞の出だしのタイミングが取れない(から揃わないんだ)ってことを AD に指摘.


酒盛りシーン.櫓の前に円形に並べたたムシロに座る.肴が置かれるけどスタッフが「生ものは食べないように」(喰えそうなモノ無いって).
樽に肘付きで陣取ることに.すると樽の右隣にすぐ松山ケンイチくん,並んで小林薫さん.ガヤガヤの後に長老が歌い出し,皆が合わせていくって段取り.

例によってテストで指示が変わるんで,立ち上がって櫓漕ぐ動作をすんのは,選ばれた数人だけになる.オレは酔って寝そうなテイを演じることにしたんで(どんだけ映り込んでいるかな),立つ動作は後免となった.しかし長老がテンポとメロを自作?しちまって皆の歌と手拍子がなかなか揃わずテストを繰り返し.

本番までずっとケンイチくんと小林薫さん旨い旨いと七輪で貝を焼いてバクバク喰ってて,本番の時には貝が無くなってた.しっかしハエがメチャクチャ多くて,銀バエなんか何十年ぶりくらいに見たよ.
貝がなくなったところでケンイチくんが殺虫剤を要望,スタッフが辺りにかけまくり.その後自らアースジェットを手にするも,「これドコ押すの?」.おいおいケンイチくんこれ知らないのか.東京じゃゴキジェットなしでは生活できんぞ.


円形レールを設置するんで他の連中は一旦脇に離れた時に,ケンイチくんと小林薫さんはそのままの位置に居て話をしてた.側で聞いてたらケンイチくんはこの映画まで泳げなくて,平泳ぎから練習して泳げるようになったとか言ってた.泳ぐシーンがあったのかな?


そのシーンの後は暫らく空いたので,南側崖下の去年は確か格好を作ってなかった辺りまで観察に.そっちから岬の景色を見るとやっぱりなかなかの感じ.

今日初めてだった若いエキストラの数人が,その時点まで「松山ケンイチ」ってことに全然気付いてなかったらしいのに笑った.確かにこの日は監督他みな,殆ど「カムイ」って呼んでたけど主演が誰くらいは分かってて来てたんぢゃねぇのか?

最後に酒盛りシーンの後半のヒキの絵と,オンリー録って終了.やっぱこの日もほうかさんは不在.他にメインキャストで会ってないのは佐藤浩市さん(もやはり?).


しかし撮影現場(まだ映画の2作しか見てないけど)には勝手な人間のぶつかり合いみたいな状況が有って,融和的なヒトやいちいち気にするタイプはストレスでモタナイ雰囲気を感じる.監督(が良く使うスタッフ)にもよるんだろうけど,例えば竹中さんと女池さんとかだとどうなんだろうなとか興味が.

衣装,メイク,ヘアの部署あたりはほぼ境界がはっきりしてて,そうゴチャゴチャ変化する要素は少なくて現場で見てる範囲もかなり限定的なんだけど,演出部やエキストラ担当(その他雑用って位置付け?)ってのはつくずく大変だよなと思う.その一方でこのヒト何係なんだよ?ってのがウロウロしてるのも事実.いやぁロケ現場って本当におもしろいもんですね.


去年のエキストラ参加時点で,言うコト言わないと怪我するぞと感じたし,状況が分かってた分今回は多少マシに対応できた.ウルサイ奴だと思われるなんて気後れする必要はなくて,オカシイ,ムリとかこうしませんか,しちゃだめですかってのをぶつけてかないと,身の危険も有るしそもそもの問題は結局撮影が長引くってコト.それにただただ待ってるのも退屈だしな.


どういうタイミングかは分からないけど(気になるシーンなのか気分転換なのか),たまに監督は合間にセッティング中のスタッフとか,スタンバイ中のエキストラ陣の写真をデジカメで撮ることがある.今回男衆を撮ってくれたけど,送ってくれとは言えないよな.


前回は4食!支給だし今回は3食.去年と違うのは撮終時点で夜弁まで出ること.もう随分(ほぼ)一日1食生活なんで,去年のロケから朝は飲み物だけ貰って昼はおかずを少しつまむ程度にしてた.でも昨日の昼はサラダと久々のカツ丼だったんで,サラダとカツ丼の上の部分だけ喰っちまった.昼にはソフトクリームやスイカまで振舞われてた.

いい具合の曇気味(ここまで雨が降らないのも奇跡的な感じ)だったけど,蒸し暑さは結構なもので,着物をはおってたらたまったもんぢゃねぇ.アサイチから勝手に着物をほかして撮影中も下帯一丁で過ごした.女性は枚数も多いんでかなりキツイんぢゃなかろうか.来月はさらに悲惨だぞ.


しかし何つーか撮影中にも思ったけど,何やってんだオレ?みたいな感じ.そもそも沖縄に引っ越すなんてことが,そして或る日スーパーでチラシを見ることがなければ(新聞も取ってないから),こんなことしてなかったワケで.オモロー.