こういうお粗末なことが次々発覚するんで,プルサーマルとか地層処分とかに関しても,オレ的には酷く懐疑的なんだよね.何かと言えば地方対策の名の元に,やばそうな(そんだけの金をつぎ込むのが疑問な)施設を押し付けるだけだけど,本来美しい国的には,原子力から離れる方向に行くのが(ちょい前と違って原子力が全てではないと思うのだが)正しいんぢゃないかと思う今日この頃なのだ.
浜岡原発制御棒抜け 操作方法知らずに作業
中部電力浜岡原発3号機(静岡県御前崎市)で1991年の定期検査中、原子炉の出力を調整する制御棒3本が抜けた問題で、中電は抜け落ちを防ぐため特定の弁を開ける手順を知らず、その弁を閉じたまま作業をしていたことが19日、分かった。東北電力女川原発1号機(宮城県)も88年、同じ弁の操作ミスで制御棒抜けが発生。99年の北陸電力志賀原発1号機(石川県志賀町)でも、同じミスがきっかけで臨界事故が起きている。
中部、東北両電力は「操作手順を改めた」としているが、当時は国への報告が不要だったとして公表を見送った。これらが公表されていれば、その後の北陸電の臨界事故を防げた可能性が高い。
中電などによると、制御棒の水圧駆動系には、全体の水圧を調整する弁(戻し弁)のほか、制御棒を1本ごとに引き抜くための弁と挿入するための弁が付いている。
運転時は制御棒を操作する水圧を確保するため戻し弁を閉じる。一方、点検時などには不必要な圧力がかかって制御棒が動かないよう戻し弁を開けておく必要があった。
しかし、中電では「手順書に記載がなかった」として、戻し弁を開ける必要性を認識していなかった。東北電では、手順書の指示に従わずに戻し弁を閉めていた。北陸電の場合は手順書に誤記があったため、本来開けるべき戻し弁を閉めたまま作業を行っていた。