s0met1me◆JIRN.kBNd のやんばる名護パトロール隊(起承転々)2nd

沖縄本島北部はやんばる名護エリアでの由無し事をつらつらと.

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オスプレイ 欠陥6点 米専門家「構造に起因」

(見出しに元記事のリンク)

記事中の『オスプレイ 六つの欠陥』の内容が何故か画像リンクになってるんで,まずその部分を書き起こしておく.


1.オートローテーション(自動回転)機能の欠如
 通常,ヘリコプターに備わっている同機能が欠如しているため,エンジン停止時など緊急時に安全に着陸できない.
2.ボルテックス・リング状態
 回転翼機特有の失速現象で,下降する際に左右の回転翼に渦巻状の気流が発生し,制御不能に陥りやすくなる.
3.パイロットの操縦に起因する機体の振動(PIO)
 左右にローターがあるため,横軸方向での操縦が不安定になりやすい.
4.振動負荷の影響
 従来のヘリと比べ,オスプレイは左右に回転翼があるという構造上,油圧配管や電気配線,機械系統の配置が複雑で不具合が生じやすい.
5.ローター後流とその翼端の渦に対する過敏さ
 複数での近接飛行の場合,飛行に伴い発生する渦巻きなどにより,制御不能になることがある.
6.垂直揚力による下降気流(ダウンウォッシュ)
 着陸時に他機種の約2倍の激しい吹きおろし気流が発生し,周囲のものを吹きとばしたり,着陸を困難にする.

オスプレイ 六つの欠陥

 【平安名純代・米国特約記者】米海兵隊の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイについて、開発経緯に詳しい米国防分析研究所(IDA)元主任分析官のアーサー・リボロ氏(68)=米バージニア州在住=が、制御不能に陥るケースなど六つの欠陥があることを明らかにした。米国防総省は問題を把握しているが、機体構造に起因しているため改善できないという。また、他機種に比べ複雑な操縦技術を要するため、小さな操縦ミスが事故につながると指摘した。18日までに沖縄タイムスの取材に対して明らかにした。

 リボロ氏は4月にモロッコで起きた墜落事故について「操縦士が回転翼を動かすスイッチをわずか数分の一秒、長く押したため発生した。通常のヘリでは許容範囲内の操縦がオスプレイだと重大事故につながる」と指摘。連発する墜落事故が「人為的ミス」と理由づけられるなか、周囲に住宅が密集する普天間飛行場への配備に懸念を示した。

 リボロ氏は、海兵隊員ら19人が死亡した2000年のアリゾナ州での墜落事故を受け、国防総省の依頼で03年12月に安全性の懸念点をまとめた内部文書を提出。その中で、六つの欠陥を指摘した。操縦士らの指導強化や警告システムなどを改良しても、原因が機体構造に起因しているため、問題は取り除けないと結論づけた。

 国防総省は、同氏が指摘した六つの欠陥を「事実」と認識したものの、有効な改善措置が講じられぬまま、07年から実戦配備に踏み切ったという。

 リボロ氏は09年6月の下院監視・政府改革委員会公聴会で「米軍も準拠してきた米連邦航空局(FAA)の安全基準を満たしていない。人命軽視だ」と警告。

 六つの欠陥は、パイロットの操縦に起因する機体の振動に若干の改良が加えられたものの、現在も改善には至っていないという。 

 リボロ氏はヘリがエンジン停止時に降下する際、風圧を利用してローターを回転させ、安全に着陸する「オートローテーション(自動回転)」機能がオスプレイには欠如していると断言。二つのエンジンが停止する可能性は極めて低いが、その場合、機体は即墜落し、人口密集地の場合は惨事に直結すると指摘した。同機能を備えているとの日米両政府の説明は「明らかにうそだ」と断言。「機体にもシミュレーター(模擬体験装置)にもない。そんな技術を体得するのは不可能だ。オスプレイが危険な航空機だとの私の認識は今も変わらない」と述べた。 

続いてアーサー・リボロ氏のインタビュー記事(見出しに元記事のリンク).
『自動回転機能を確認したい場合一番簡単なのは、実演を要請すること』てのが正鵠を射てる.
オスプレイ:IDA元主任分析官に聞く

米国防分析研究所(IDA)の主任分析官としてオスプレイの開発に長年関わり、現在も同機の危険性を告発するアーサー・リボロ氏に、機体の構造や日米両政府の対応について聞いた。(聞き手=平安名純代・米国特約記者)
 ―2003年の内部文書でオスプレイの六つの欠陥を指摘した。
 「オスプレイの初期の開発段階から関わってきた。2000年のアリゾナでの墜落事故を受け、国防総省の依頼で評価書を作成。国防総省は私が指摘した六つの欠陥すべてを認めたが、開発は継続された」
 ―米軍普天間飛行場への配備に関する懸念は。
 「オートローテーション(自動回転)機能は、米連邦航空局(FAA)が定める耐空性基準ですべての民間ヘリに備わっている。軍用機には適用されないが、米軍はこれまで準拠してきた。しかし、オスプレイは初めてそこから逸脱した」
 「人口密集地で二つのエンジンが停止した場合、普通のヘリなら、滑空して着陸場所を探せるが、オスプレイは瞬間的に墜落するため、惨事に直結する可能性が高い。普天間では平時の運用となるため、そうした可能性は低いだろう」
 「だが、データは(1機当たり自動回転機能が必要になるケースが)5年に1度発生する割合を示している。オスプレイは六つの欠陥を今も抱えているため、人口密集地にある同飛行場への配備には危険が伴う」
 ―日本政府が、自動回転機能があると説明する根拠は何か。
 「海兵隊の説明をそのまま受け止めているからだろう。同機の専門家でない場合、提供されたデータなどの検証は非常に難しい」
 「自動回転機能を確認したい場合一番簡単なのは、実演を要請することだ。オスプレイはこれまで、同機能を実証することすら危険過ぎるというのが共通の認識だ。実証経験がないため、シミュレーターにも実像データがなく訓練は不可能だ。取り込まれている映像は、高い高度でエンジンをゆっくり止めたという状況に沿ったもので非現実的な想定だ。沖縄の人々の懸念を払拭(ふっしょく)したければ、まず米側が事実を伝えることだ」
 ―「人為的ミス」と結論づけた墜落事故が頻発している。
 「機体の構造の複雑さから、オスプレイの操縦には高度な技術が求められる。通常のヘリなら許容範囲で体勢が立て直せる単純なミスが、オスプレイの場合は事故に直結する」
 「ヘリモードの場合、風の影響を受けやすくなるため、小さな操縦ミスが事故につながりやすい。また、複数機での編隊飛行の場合、他機から生じる激しい気流の影響で、予想外の揺れを受け、墜落する危険性が生じる。 海兵隊は事故率のデータを根拠に安全性をアピールしているが、オスプレイが危険な航空機だとの私の認識は今も変わらない」
 アーサー・リボロ 元空軍パイロットでベトナム戦争にも参戦。1992年から2009年までIDAでオスプレイの主任分析官を務め、同機の開発試験にも携わった。