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バカなの? 自由落下で役に立たん代物ってことやろ.通常の機体ならエンジン停止の際にチェック(再始動)といった手順を踏む余裕や,何らかの選択肢が有ると思われるけど,オスプレイの場合は考える余裕は無い(下手なマニュアル操作はコンピューターが拒否する).
(以前の記事でも出ていたけど)論より証拠実際にヤッて見せれば良い.訓練としても必要なハズ.時速90キロ!って絶叫マシンの最速落下状態並,そんなんでまともな操作できんの? 高度が無きゃ使えないって条件ではそもそも無意味だし.
森本敏防衛大臣は27日の参院予算委員会で、オスプレイのオートローテーション(自動回転)機能に関し、「1分間で5千フィート(約1525メートル)くらい落ちてくるということだ」と述べ、同機で実行した際の降下率を初めて明らかにした。この降下率は、米国防分析研究所でオスプレイの主任分析官を17年務めたレックス・リボロ氏が「恐ろしい降下率」と指摘した試験データと合致する。同氏は琉球新報の取材に対し、「(この降下率で)オートローテーションで着陸しようとすれば、コントロールを失ってそのまま墜落するだろう」と述べている。
同じ降下率を示しながら、防衛相は「安全」を強調し、米専門家は「危険」を指摘する矛盾が生じているが、数字を分析すると、オートローテーションでの着陸が非常に難しい実態が浮かび上がる。
1分で約1・5キロの落下を時速に換算すると約90キロになる。これを米軍普天間飛行場周辺の回転翼機の高度規定千フィート(約305メートル)に当てはめて単純計算すると、12秒で地面に到達する。パイロットは最長で12秒という、極めて短い時間でオートローテーションの実施に必要な手順を踏むことを求められる。
また、防衛省は7月18日時点でオートローテーションの最小到達距離に関して「(正確なデータを)持っていない」と述べている。日米は2004年の沖国大ヘリ墜落事故後、普天間飛行場の危険性除去に向けて協議した結果を公表し、普天間の既存のヘリは330メートルの高度から750メートルの水平距離を移動できると示している。
750メートルを12秒で移動すると想定すると、必要な時速は225キロ。ヘリモード時の最高速度が200キロに満たないとされるオスプレイは、滑走路に到達する前に墜落する。
同協議の後に公表された資料の中には、既存のヘリの降下率も示されているが、最小に抑えた場合で1分間に約1600フィート(約487メートル)とされている。オスプレイは既存ヘリの3倍以上の速度で降下することになる。
一方、ベル・ボーイング社のガイドブックに従い、固定翼機モードに転換して滑空することもできない。リボロ氏の指摘によると、ヘリモードから固定翼機モードへの転換は12秒かかるため、この場合も転換が終わるまでに墜落している。
いずれにしても、1分間で5千フィートの降下率を基にすると、米軍普天間飛行場周辺ではパイロットに最大で12秒の猶予しか与えられない。計算上からも、オートローテーション機能で安全に着陸できるとは言い難い。(外間愛也)
オスプレイ降下率、毎分1525メートル 防衛相初言及「自動回転機能低い」
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【東京】森本敏防衛相は27日の参院予算委員会で、米軍普天間飛行場に配備予定の垂直離着陸輸送機MV22オスプレイのオートローテーション(自動回転)機能について「他のヘリコプターよりも(同機能が)低い」と述べ、オスプレイの同機能が通常のヘリより劣るとの認識を初めて示した。吉田忠智氏(社民)への答弁。
森本氏は1分間に機体が落下する度合いを示す降下率についても約5千フィート(1525メートル)であることを明らかにした。
同飛行場では、ヘリコプターがエンジン停止した場合、オートローテーションで基地内に帰還できる高度として、降下率を基に千フィート(305メートル)に保つよう定められている。だが毎分約1525メートルの降下率の場合、設定されている現行の高度では十分な墜落回避措置が取れない可能性が高い。
森本氏は記者会見などでオスプレイの降下率は他の飛行機と異なるとし、普天間飛行場周辺での設定高度については「日米合同委員会で協議されるべき重要なテーマの一つだ」と述べ、変更する可能性も示唆している。ただ、現行の高度設定はヘリより高い高度が必要な固定翼機との衝突の危険を避けるために設定されており、専門家からは高度設定を見直すことは簡単ではないとの指摘がある。