久米島で米軍が独自通貨(僅か二ヶ月間の軍票みたいなもの?)を発行したのを皮切りに,戦後5度も通貨切り替えが行われたんだそーだ.
久米島の場合期限が切れたら無効になり,他の交換の場合は手数料がかかったりレートが不利だったりとその度に損をしたらしい.なかなか伝えられてない事実ではなかろうか.
50年前の1958(昭和33)年9月16日、米国統治下の沖縄ではB円からドルへの通貨交換が実施されました。
これは、高等弁務官布令第14号「通貨」にもとづき、米軍占領下で流通したB型軍票(軍で発行される緊急通貨)を廃止し、米国ドルを琉球列島における法定通貨にするというものでした。
これ以降復帰までの14年間、琉球列島の通貨は米国ドルに統一されました。
ドル通貨制への賛否両論渦巻く中で、9月16日から20日の間に1ドル120B円と、B円高の比率で通貨交換が実施されました。
戦後の米国統治下から日本復帰までの27年間で、琉球列島における通貨制度の変遷では、無通貨時代(配給や物々交換)、通貨経済の再開とB円の発行、新日本円への移行、B円を法定通貨に再指定(新日本円との二本立て通貨制)、法定通貨をB円に統一、法定通貨を米国ドルに統一、そして日本復帰に伴い、 1972(昭和47)年5月15日には米国ドルから日本円への通貨交換と、じつに7回も変更がありました。
表にしないとワケ分からんちゃ.ちゅーことで補足.
B円 (Type "B" Military Yen:米軍 B 型軍票)
連合国の共通軍票であるAMC(Allied forces Military Currency)軍票の1種であり、他の連合国にも発行権があったが、日本に駐留した占領軍はアメリカ軍主体だったため、他国の軍は円建ての軍票は発行しなかった。
1945 - | 無通貨(旧日本円,久米島紙幣などの地域通貨) | |
1946/04/15 (第一次通貨交換) - | B 円 | |
1946/08/05 (第二次通貨交換) - | B 円,新旧日本円 | |
1948/07/21 (第三次通貨交換) - | 新 B 円 | |
1958/09/20 (第四次通貨交換) - | 米ドル | |
1972/05/15 (第五次通貨交換) - | 日本円 |
- 作者: 山内昌尚
- 出版社/メーカー: 琉球新報社
- 発売日: 2004/05
- メディア: 大型本
- クリック: 4回
- この商品を含むブログ (1件) を見る