この店は当初１棟だけでの開業で品数も大して多くなかった．最初に入った時はたまたまだったのか，直売所っても正面のケースに天ぷらや刺身が少し有るだけで，右手奥で天ぷら揚げてた．
その後ずっーと入ってなかったんだが(あの程度のメニューぢゃねぇ)，別棟の天ぷら小屋が増築されたのは知ってて何やら品数も増えた様子．何時でも喰えるカップ麺ばっか喰ってんぢゃねぇよ，とゆー天の声に突き動かされ，久々にチェックしてみることに．狙いは季節限定物かも知れない初体験の「ヒートゥ」料理(それ程特別な食材でもねんだが，巷の食堂にはなかなか無い)．
平日だし周辺の店に比べてそんなに安くも無いしで，大して混んでねだろうと１２ｈ３０頃着けば，駐車場結構一杯で外のテーブルで食べてる人も．入ると全テーブルほぼ埋まっててオープンキッチン風の厨房は戦場だｗ．以前は無かった日替定７００円とか出来てるし，品数かなり増えてる．
食券買ってオーダー係に渡すと「いりちゃー１つ」の声(確かに炒め物はこの１品だけだ)．パウチしたでかい番号札渡される．当分出来上がる様子は無く，券売機横に写真入りで貼ってあるメューメモる．「ヒートゥ」なんてそう注文ないだろーと思いきや先に幾つか入ってる．
暇なんで飲み物のセルフコーナーにお茶汲みに行くとすっかり湯呑み無くなってて店人に頼む．貰ってステンレスポット取り上げると，何と４本とも空で２本掴んで行って補充頼む．見てると何とウチで使ってるのと同じさんぴん茶のティーバッグ入れてるぢゃん(笑)．
お茶汲んで券売機前に立ったままさらに観察続ける．注文受け，洗い場，盛り付け，炒め，煮方，天ぷら，刺身と６，７人がフル稼働状態．どの品もかなりのボリュームだけどここらぢゃ驚くにはあたらない(まして周辺相場に比べると結構良い値段だし)．
今日はケースに魚介類色々入ってるが，こっちで買う客は飲食業みたいな兄さんが一人来ただけで他に居ない(隣棟の天ぷらは結構安くて売れてるらしいけど)．刺身は地場物ってマグロ位ぢゃねぇーのかなぁ？
待ってる客が入れ替わりで催促に来る．よーやく呼ばれてお盆貰い，店内未だ混んでるんで外に出ると雨降りそな空模様で結構風吹いてる．
小皿におかか混じりのぶつ切りタクアン，茶碗飯，木製の大碗にみそ汁(甘口白味噌でモズク，刻み万能ネギ)，も一つ小皿に玉葱で魚の南蛮漬け(甘酢)，それに長方形の皿に結構たっぷりの「ヒートゥいりちゃー」．残念なことにいりちゃーもみそ汁も風に吹かれて冷めるのが早い．
いりちゃーは薄い短冊ニンジン，クシ切り玉葱，ざく切りキャベツ，ニラ，スライスニンニクに赤身？(５ミリ厚位に適当に切った)と白身(一口大前後マチマチでゴロっとしたのも有る)のヒートゥ．
かなり油たっぷりで最初にニンニクの風味に気付いたけど，意外と濃い(塩っぱい)味ではなくて出汁醤油みたいなのを使ってるのかも．汁気ちょっと余計なんで，例によって途中から皿の端を盆の縁に乗せて汁気を切りつつ食べる．
赤身部分はレバー程動物ぽくはないけど血合いっぽい感じか(ちょっと火が通り過ぎな感じ)．白身部分は薄い皮(黒い)が付いてて，食感や臭い心配してたんだけど，思った程クセは無い(厚目の切り身は若干グミぽいよな部分があるか？って位)．
スーパーでたまに売られてるのを見掛けるんだけど，下処理にコツが要るのか？って感じでイマイチ手を出しかねてた．この程度ならイケルかもと思う．外のテーブルには何も置かれてなくて思い付かなかったけど，とうがらしを少し掛け回して油気落として喰うと良かったかも．
終盤は若干寒くなって慌てて完食．みそ汁良い出汁だなと思ってたら，底に魚の切り身が沈んでた．かなり満腹でお盆返しに行き，お茶もう一杯飲んで出る．よーやく店内少し落ち着き始めてる．
表の一角工事中で円柱型に鉄筋組んでこれから周囲ぐるっと基礎コン打つ様子．大型の看板塔でも建てるつもりかと思ったら，漁港敷地の隅に陸揚げしてある大型パヤオを使って屋根付きの休憩所を新設するらしい．かなり繁盛してるってことか．
今度食べるとしたらどの程度の物が出るか分からないけどせいぜい日替わりか．漬物に小皿一つ付く程度の定食で７００円となると，かなり面白い品でないとちょっと出す気になれんからなぁ．
