有名人が移住目線で一泊二日みたいな番組やってた.その中の一箇所に伊是名島が登場.真新しくて綺麗な沖縄式住居(平屋の1LDKくらいか)一棟一泊1万5千円だったかな.都会の人からすりゃ,人数がいればまぁそこそこの値段と思うかも知れないが,島の安宿(アタシこんなトコに泊れないわヨ!なレベル)相場からしたら相当な値段だ.
夜はオプションで,宿のおかあがその場で適当な料理を作ってくれる.グルクンの唐揚げ,パパイヤのシリシリ,アオサ汁,野草の炒め物なんかのごく普通の質素な品だけだけど,本土から来た人には珍しいかも知れない.しかし材料の殆どは自己調達なんで元手は殆どかかってない.朝食は普通の店は開いてないんで,JA スーパーにジューシーを予約しといて,他に少々買って自炊してた.そういう手も有ったか.
外に働きに出る人の昼飯は別にして,だいたい島の人たちは基本的に自給自足に近い生活みたいだったな.後から思えばあの綺麗な海なんだから,ケチケチせずにシュノケーリングくらいしとけばって感じなんだけど,いかんせん事前に撮影スケジュールが分からないし,変更も有り得るから仕方無い.
まあ田舎暮らしの習わしとして,一般に鍵なんかかけない.だいたい民宿の部屋にも鍵無かった(これは法的に問題無いのか?な気がしないでもないけどな).それはともかく伊是名だけの習慣かどうか知らないけど,出かける際に縁側にお茶セットのお盆を置いて出るんだそうで.留守中に尋ねて来られた人への配慮だって.
最終日の撮影は昼までで,真剣に帰ろうと思えば帰れたけど,他の人の方が優先だろうと遠慮した.記念撮影にも入りたかったし.
でその夜シャワーを浴びた後で毎日呑んだ浜に当然のごとく向かうと,成り行きで伊是名酒造の皆さんのビーチパーリーに合流しちまってた.最初はそういうコトになってるとは知らなかったんで,それぢゃおじゃまさせて貰いますってことで,宿に缶ビールと泡盛の一升瓶と夕方買っておいたツマミなんぞを取りに戻ったんだなぁ.
普段スナック菓子類は全く買わないんだけど,エキストラ仲間の手前地味なツマミだけだと何だしなってんで,珍しく「とんがりコーン」なんぞ買っておいた.でもって密かにビールのお供にと思ってたんだけど,それらを持って戻ったら,酒造さんの小さい子連れの奥さんが,子供用と決めてかかって「どうもありがとうゴザイマス」っていきなりピックアップして子供らにパスだよ ;_;
挙句その子供ら指先にはめて走り回るし(もうかなり食った後だったんだな).相手するフリして2,3個だけ喰った.まぁ島の男はあんなモノで泡盛は呑まないとゆうことなんだろうけど,正直ちょっとテンション下がった(笑) で何だったか忘れたけど,地元料理を何品か(酢味のジューシーかチラシとイリチーみたいのとかが有ったかな)つつきつつ,酒なら売るほど有るってことで,さんざん呑ませていただいた.
ちなみにこの名護界隈でも古い家はのんきなもんで空き巣被害が増えてるらしく,「外出する時には鍵を閉めましょう」なんて看板が最近あちこちに立てられた.