オレ的にはショッパナのボーリング場のカットからいきなしリーダー格ユリ役の戸部夕子(宝塚歌劇団出身らしい)の方が良い感じかなと(原田千枝子(オカズ役)と時々雰囲気かぶってたけど).この頃ドラマの脇役やチョイ役(ゲスト出演?)に色々出てたらしいが,活動は'70 年代だけで映画は数作のみの様子.あと前半から藤竜也がかっけぇー(この作品マトモそうなつか落ち着いた人物少ないから).
当時の風俗てのが良く見て取れる感じ.街の景色や車ってのは露骨に古さが目立つけど,ファッション的には意外にそうでもない気がした.細目のデニムとやっぱ細いラインのシャツとかワンピとか,最近の雰囲気でもアリな感じがしないでもない(そっち方面詳しくないから適当な印象だけど).ラッパとかサイケだと有り得ないけど.
脚本の一人が旧名?の長谷部安春.結構無茶な若者の群像劇つのか,なんでハナシも荒削り.でもそれだけぢゃないのかなと思うのは,本作を最後に日活が一般作路線から転換するという節目の作品だったらしいこと(スタッフや体制等にもそういう影響が表れてるんかね?).
チンピラグループにコワモテが居なくていまいち迫力に欠ける.トーシロがそんな簡単にザヤクをしてやることはできんだろとか.小野寺昭(デンカ)はやっぱキツイよなぁって(笑). 時々目の下をヒクつかせるのは,ワルらしさを意識した演技だったんかな?
でもって後半何となく雑な感じと言うか(展開として魔子が兄を刺しちまったとこで終わって良いんぢゃねとか,最後まで殺すことに拘るにしても衆人環視の元でやるのは不自然だろとか).あとアクションシーンはヒトにしても車にしても,全体的にちょっと弱い(練り不足な)印象.その辺りは体制的つより,初監督作だからってコトなんだろうか?
しかしこのところ古い映画を続けて見てるけど,偶然なのかラストカットがブチ切ったやうに終わるのばっかだ.昔ってこゆうパターンが常識だったんだっけ?
片桐夕子が旧名の五月由美で出てるってんだけど,デパートの万引き女子高生グループの一人だって,気付かなかった.
売春婦ナナ役相川圭子, 後に NRP で活躍.
ボーリング場の Jukebox で歌うシーンの有ったサナエ役太田美鈴は,当時東芝専属歌手だったとか.その後スケバン女優?
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