親や教師が,教育,指導,しつけ(近年の公衆道徳の欠如を見てると,そんなものは消滅したんじゃないかと思う.特に屋外に食べものの容器・包装を平気で捨てる態度にはあきれ果てる) という名のもとに行なっていることが,実は子供/生徒にとっては(立場を変えれば),単なる強制,抑圧かあるいはイジメとしてしか受け止められているのではないか? そして事実それらの中に,本当にイジメが含まれていることがあるわけだ.
家庭で夫婦・親子関係を見ていても,大人達の労働状態を垣間見るなり,世間の様子見るにつけても,イジメ構造がそこここに見受けられ,閉塞感を抱き続けているのかも知れない.そういった中で子供たちも,自分を守るために他者・弱者を攻撃する,無意識にそうした行動に染まっていく部分があるんじゃないだろうか.
最近では子供への虐待事件の報道がかなり頻繁になってきているし,どうもイジメ行動が日常習慣化しているとしか思えない.元来子供時代ってのは結構残酷的な素質を持っているものだ.そういう時期に悪い拍車がかかると,悲惨な事件は避けられないだろう.
社会的な病理として捕らえないと,解決の道は遠いのではないか.