週5日の公立高が,受験を優先させるための偽装が数年前から横行してたという話で,実態はもっと多いのだろう.数時間分不足という程度でなく,必修科目の授業が無かったというからには,生徒が気付かないほど近郷近在まとめてそうだったという感じだ.今回事実が明るみに出たきっかけが知りたいものだ.
学習指導要領では高校の地理歴史は世界史が必修で、さらに日本史、地理から1科目選択して履修する。未履修校の多くは大学受験対策として生徒が選択した1科目だけを履修させていた。
<必修科目> すべての生徒が履修しなければならない科目。高校の学習指導要領は地理歴史について「『世界史A』及び『世界史B』のうちから1科目、ならびに『日本史A』、『日本史B』、『地理A』及び『地理B』のうちから1科目」と記載。「世界史A」は50分授業の70回分に当たる2単位、「世界史B」は140回分に当たる4単位が標準単位数として配当されている。
一部の高校では補習を決定というが,対応がまちまちでは拙かろうし,この時期に受けさせられる生徒も悲惨だ.しかし既に卒業扱いになってる人たちはどうするっていうの?
学習指導要領がゼッタイというわけでもなく,世界史が必須(というか上記の様な科目設定)もどうかと思う点もある.このご時世というか,将来的には受験は別にして日本と世界という分け方より,むしろ明治以降の近代史と世界情勢あたりをじっくり学んでおく必要があるんじゃないかと思う.
とは言えルールはルールだ.業績を上げるためには違法脱法行為もやむなし,というのに通じる気もするが,こういう大人の欺瞞を見て,果たしてどう感じているのだろうか.