オレが早々に書いてた通りオリンピック延期論優勢になってきたというところで,現在先行して封じ込めが順調とされる中国政府が2月末の感染者数を発表したという記事を見て少し考えてみた.
(略)
中国政府は2月、無症状者は感染者に含めない方針を発表していたが、無症状者の数は非公表だった。統計で2月末の中国本土の感染者は約8万人。これに無症状者を加えると12万人を超えることになる。
人口14億人(突破してるけど誤差の範囲)のうち,全感染者ざっくり14万人で計算すると1万人に1人てのは結構少ない気が.と思って各国人口比で現在の感染確認数(海外は中国に次ぐ上位7位)と比べてみる.
発表のデータを随時更新.
イタリア,スペインが突出していることが明確.アメリカは実数において多い(確か前にも書いたが感染開始に気付くのが遅かったのでは)けど,現状のままであれば中国とほぼ同じペースってことに.しかしこのまま収束に向かうかは予断を許さないだろう.
対して韓国は割と上手く行っている感じだし,日本は上出来.しかしここだけ上手く行っても駄目で,世界的な収束の見通しはなかなかつかないだろう.まず今後心配されるのはアフリカ諸国での感染拡大.欧米諸国が落ち着かないと支援の余裕は無いワケで.湖北省の武漢で街を封鎖する措置がとられてから今日で2か月だが解除の目処は立っていない.
追記: 死亡者数についても見てみる.
感染確認数に対してではなく単純に人口比で死亡者の割合を概算.
発表のデータを随時更新.中国 湖北省は5/6で更新終了(中国全土のみになってる).
これを見ると人口1万人当たりの死亡者数が0.1を超えてる地域は感染拡大が相当ヤバくて,0.2以上はかなりの重症地域と云えそう.ただ年齢構成による差は有って,イタリアの場合高齢者人口が多い所為と言われているがそれにしてもこれまた突出している*1.
一方ニューヨークが高目なのは重症化しても病院に行けない層が多い所為かなてのがひとつの見方.いかんせん盲腸で100万円とか,入院すると破産てな話が少なくない国だから.あと各国とも人工呼吸器の数が命運を分けると言われてる.
追記: 新型コロナウイルスに有効な界面活性剤が含まれている製品リスト (nite)
*1: 日本も結構高齢者人口多いけど,アホ程設置してると言われてた CT スキャナーが活躍してるという話.