iPod 興味があるわけではないが,iPod のファームを Free 系のものに入れ換え,組み込み系の Linux をインストールしようという話だ.
iPodの解放
現状においてApple反対派が展開している最大の活動は、iPod本体やiTunes経由の音楽購入などを控えようという、Apple製品の不買運動である。確かにこうした不買運動は、上手く行けば戦術的に優れた効果を発揮するものの、既にiPodを購入している何千万ものユーザにとっては蚊帳の外の話に過ぎない。その他の代替手段として考えられるのがフリー/オープンソース系ファームウェアの利用であり、これは前述したすべての問題に対処でき、iPodの運用に関する決定権をユーザの手に取り戻し、多数存在する既存のiPodユーザも参加できるというメリットを有しているのだ。実際、そうした形態で利用できるファームウェアは、既にiPodLinuxおよびRockBoxというプロジェクトから提供されている。
iPodLinuxとは、Appleの排他的なファームウェアを回避するために作られたもので、その実体は組み込みシステム用のLinuxとして開発されたucLinuxをiPod用に移植したものだ。またiPodLinuxで動くPodzillaという小型のソフトウェアが開発されており、これはApple純正ファームウェアのインタフェースと機能を再現すると同時に、ユーザによるカスタマイズができるようになっている。更にApple純正のiPodソフトウェアとは異なり、iPodLinux上では様々なゲーム(チェス、ソリティア、Doomなど)やアプリケーション(計算機や作曲ソフトウェアなど)を動かすこともできる。こうしたiPodLinuxプロジェクトの活動開始は2年以上前に遡ることができ、今ではほぼ全世代のiPodをカバーしている。
最近は新世代のiPodが多数リリースされているが、これらに対応したファームウェアとして、Archos Jukeboxプレーヤ用に開発されたRockBoxの移植も行われている。RockBoxの特長は、カスタムソフトウェアを動かすことが可能であると同時に、(iTunesタイプの)中間ソフトウェアを介さなくても、iPodとの間でファイルの出し入れができる点だ。またファイルのエンコード形式についても、デフォルトでMP3、FLAC、OGG Vorbisに対応している。そして説明するまでもないかもしれないが、RockBoxは(iPodLinuxと同様)DRM系フォーマットのサポートはしていない(NewsForgeでは今年の春にRockBoxのiPodへのインストール手順を紹介した記事を掲載している)。
まったくこういう連中の熱意と執念には恐れ入る.相当なスキモノでも日本ではここまでやる奴はなかなか居ないだろう.こういうことを思いつくこと自体ほとほと感心するなぁ.