若いコに対する最近の人気職業アンケートの中で(これまたサンプルの偏りが無いんかいってトコはあるけども),ベスト10にキャバ嬢が入ってると云うんだな.
上位は歌手とかモデルとかなんだけども,全体的に一昔とかなり違う感じ.特にキャバ嬢ってのは,「水商売」(古臭いか)ってのとは括り方も違うし突出してる.逆に一昔前にはランキングの常連だった「女子アナ」や「スッチ」,ましてや普通の会社員や公務員なんかが圏外になってんのな.
ザックリ見るに,トップ10の上位は「夢」で,下位は現実(そうメッチャ苦労しなくても可能)な感じ.特に「キャバ嬢」ってのは近年高収入バイトとして定着,ハードルが下がってるらしいよ.学生や OL の副業として拡大中とか.都市部のアンケートだろうけど,2割くらいは肯定的だそうで.
まぁただそこに透けて見えると思うのは,社会は平等であるという建前の中での厳然たる格差.あるいは女性特有の,同じ扱われ方ぢゃ嫌とか(生物的に優位な立場を求めるのは間違ってないだろうけど),注目されたいという欲求.そうゆう背景が有る中で求職難って現実があり,一方で過度な自己実現欲みたいなのも相まって(個々の事情は異なるので一概には言えないだろうけど),こういうアンケーと結果が出ているんぢゃないかとか思う.
つまりそこにあるのは,短期的戦略(とりあえずつか出たとこ勝負)なワケで生物的には大いに切羽詰ってるってコトなんぢゃね? 要するに長年努力しても報われないって価値観がすっかり定着しちまったってことだろ(多分オトコの方が鈍感なんだ).あとは努力するにしても,今迄の線では駄目で(「オタク」ばかりがクロースアップされてんけどそれはちょっと極端だろう),ただその場合は日本ぢゃそもそも資金的なハンディが有るワケだし,そこに来て最近の状況ではね.
そんなこんな考えてみたら,日本の社会構造ってのが,急速にアメリカ化したんだなって(しかも現状ではどっちかって云うと悪い方で)思いを強くした.
実際問題「キャバ嬢」ってのにはまともな雇用契約も無く保険制度も機能してないんで,国が何とかせぇやとか(時代遅れのジイサン達には所詮無理なんやけど),そろそろ養成学校が出来ても可笑しくないぞとかって思わなくもない.