韓国では '05 イ・ウンジュ,'07 (チェ・)ユニ,チョン・ダビンさん等と有名人の自殺が続き(ネット上の誹謗中傷が原因で自殺した芸能人は20〜30人とも云われるらしい),ネット規制の強化が進められてきた.
そこにまた先日のチェ・ジンシル(Choe Jin-Sir,崔真実)さんの自殺で,昨年一部で導入された「インターネット実名制」の拡大や,「サイバー侮辱罪」の早期成立を目指す動きが出ているとか.ナカには「完全実名制」を言い出すヒト(政治家だとしたら相当イカレテルなぁ)まで出てくる状況らしいが,幾らなんでもそれは極論過ぎ.
「インターネット実名制」についちゃ,実施前には結構話題になったから,ザッと報道やコラムを幾つか読むには読んだ.けど,他国のコトだし何となく(傍観だけに)ボウっと見てて,その後のことなんかも目立たなくなってたんで,正直全く頭から消えてた.
つぅことで,この際おさらいしてみようと,色々調べ直してみた.
# 長くなりそうなので分けて書く
実はそれ以前でも『住民登録番号と氏名を照会して実名で会員登録』,という運用を既に大半のサイトが採用してたらしい.住民登録番号がサイトやサービス業者に浸透していた背景には,人気や資金を獲得するためにリアルユーザー数が大きな基準となるためで,不正な会員登録を防止する目的が有ったからだとされる.
しかしいささか疑問も.民間業者がそんなに簡単に,政府に登録されてる個人情報(DB)の内容照会が出来て良いのか? それとも住民登録番号と氏名のペアに対する真偽の回答だけなのか?
それはともかく,そうして会員登録するのが当たり前になっていたと.ただし『コメント欄にはIDやニックネームが表示され、しかも1つの住民登録番号で複数のIDを作れるようになっている』ため,悪質な書き込みの防止にはあまり効果がなかったとされてる.そりゃそうだな.元々の目的が違うワケだし.