s0met1me◆JIRN.kBNd のやんばる名護パトロール隊(起承転々)2nd

沖縄本島北部はやんばる名護エリアでの由無し事をつらつらと.

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それで「シバサシ(柴差)」ね

レンチャンの台風でこのところ洗濯できずにいて,昨日久々にできたのに,雨.今日も降らない予報だったのに雨.どさ降り.クソ.それとあと彼岸の入りだったけど,沖縄では旧暦8月10日で「シバサシ」の日.

「サン」(桑の葉やススキや茅を束ねた魔よけで,大きいものは「ゲーン」と呼ぶらしい)を家の四隅や玄関,軒や門,家畜小屋,味噌瓶(現代では冷蔵庫)などに差したり置いたりして魔避けとし,「赤カシチー(赤強飯=赤飯)」を火の神や仏壇に供えて健康を祈願する農村の行事.「サン」そのものは日常的に食べ物(例えば差し入れの時)や棺などを守るために添えたり,子供に持たせたりするらしい.ちなみに「カシチー」のことを奄美では「カシキ」と呼ぶという話も有るようだ.


この「サン」(行事名とごっちゃになって「シバサシ」と表示したり言ったりしてるみたい)だけど,最近ではスーパー等で一束100円くらい(暴利だ)で売られてるらしい.ここでは見かけた記憶ないなぁ.やっぱ都市部だけだろうなぁ.ここらには草は売るほどあるからなぁ.

一方奄美大島の「阿室集落(あむろ)」にアラセツ(旧暦8月最初の丙の日.この日は杜日に相当する祭事の様だ)からシバサシ(アラセツから七日目の壬の日.沖縄のシバサシの行事と似てるがウンケーも混じってる様な)まで七日七晩踊る八月踊という祭りがあるのだとか.元は奄美各地で行なわれていたのが,口承伝承であることと若者不足で,今やそこでしか行なわれていないという.


と調べてると近所の屋部にも八月踊つーのが有るのを発見.その説明を見ると,やはり「ウンケー」から「ウークイ」的な構成になってた.最終日の10日には『夕方から舞台で舞踊、狂言、組踊等約30演目が夜遅くまで上演されます。』とあるのでかなり大掛かりなものだ.あっ気がつきゃ昨日行った公民館でやったりするのか? GCal に覚えさせておいて来年は見物に行こう.

なお他にもこの時期県内各地で,八月踊という行事が行なわれている.元々神事中心の農業祭だったのが,踊りや唄がメインになっちゃったてパターンが多いみたいだ.彼岸,シバサシ(八月踊),杜日社日(収穫祭),十五夜(月見)等の色々な行事や各地の風習の中に,関連性や共通項が見えて興味深い.ススキが魔避けのアイテムなのは発見.月見(もともとはサトイモの収穫祭であったという説が有力だとか)に団子(或いは芋や餅)とススキを供えるのは,そういう意味合いもあったのかなと.