小児科医の不足は全国的に言われているのですが,わずかに人口増加傾向にある沖縄で,産婦人科医の不足が深刻な状態になりつつあります.本島北部では先に県立の産婦人科病院が閉鎖され(時に高速道路で一時間搬送の状況),離島でも医師の補充ができない状況だそうです.
政府は少子化対策として補助金や税制優遇策など小手先の対策を行なう方向にありますが,物理的に危険な状況になると出産どころではありませんね.離島から出産のために本島の病院に行くような場合には,臨月の飛行機搭乗ができないこともあって少なくとも100万程度の費用が必要になると言います.
全国的に医者を増やす対策はとって来たはずですが,医療体制を見直すのが急務なのでないですかね.沖縄と本土を対比させると那覇は東京(首都圏)に相当し,(懐かしい言葉のような気もしますが)中心部のドーナツ化現象が進んでいて,いよいよ小学校の統廃合問題が取りざたされ始めているようです.