昔から山岳遭難に関しちゃ否定的な考えなんやけど,ちょい前は冬山(雪山)登山なんかするヤツは救助する必要無しと思ってた.
が最早全否定やな.金と暇は有る中高年層の客が増えて行き,その需要増に合わせて経験の少ない自称ガイドが増えってパターンは,昨今のダイビング業界と全く同じ傾向になりつつあると推測.
海難事故の場合は元々生活のための操業て場合が多いし,その上での大型生物,外国船との接触や座礁,自衛隊艦との衝突なんて不可抗力的なケースが有ると思うし,救助する上でのリスクも一概には云えないけど判断し易い気がする.もっとも警報出てるのに釣りに行ってるよなバカは放置して良いと思うが.
対して山岳事故って好きで行ってるなら,自己責任まっとうさせろやって.ガイドは必要な準備を指示すべきやし,参加するなら言われんでもそれなりの装備や事前に肉体的なケアしとけってハナシだ.
そもそもどんだけ危険な場所に行くかって認識が欠落してんだ.その上で自ら望んで行ったヤツらを,(望まずに連れてかれたとか急病は別だと思うが)他人が命を賭してまで助ける必要無んぢゃねか? 近年は電話も通じるしイザとなりゃ直ぐに助けを呼べるとか安易な感覚に流れてんだろう.
金出すんだから全部面倒みてくれるやろとか思って,そのくせより安い業者求めて(さらに業界の質低下)って悪化の一途辿りそうなんすけど.
人命尊重(多重遭難防止)の上でも経済的なリスクからも,自己責任の山岳遭難は放っておけと思う.慎重ぢゃない個体が淘汰されてくのは,生物界に於いて極めて自然なことだ.そのために貴重な人材を犠牲にする必要は無いとオレ的には思う.
要はそーゆー意識が無い限り自覚も生まれないし,技術の向上も無いってとこだ.ガイド等同行の義務化とか救助放棄(条件付けても良いけど)の誓約書書かなきゃ登らせないくらいにしないと駄目なんぢゃね? 「死して屍拾う者無し」くらいの覚悟で行かせろや.

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