小学生の頃に友達とサバイバル遊びとか言って,「食べられる野草」てなところに書いてあるのを見て,土手で採ったタンポポ(これはまぁフツウ)やヒメジオン等などを食べたことがある(「次は虫系行く?」ってとこで止めたけど).遊びがてらにスカンポ?とか齧ってたし(ちっとも美味しくはなかったのにな),春先にはツクシやノビルなんかも良く採りに行った.ヨモギで餅作ったりもしてたし,田んぼにセリ採りにも行かされてた.
でまぁこっちに来てから,食費節約のために周辺にタダ食材が無いかと考えるんだけど,まず第一の問題がハブ.怖くて叢なんぞには入れない(笑).それもあるし,世間ではキノコの中毒事故は毎年伝えられるんでまず手を出す気にならないんだけど,改めて危険な植物は有るもんだなぁと思った.
「葉っぱくらい」となめてはいけないんだなぁ.木の実まで毒性有るなんて知らなかった(子供の頃は実と見れば,何でも考えずに採って口にしてみたものだったけど).
それにしても危険な毒草ってのは,意外と多いものなんだなぁ.
- 鳥兜 トリカブト(全草、特に塊根 眩暈・嘔吐・痙攣・呼吸麻痺)
こいつは昔から推理小説やサスペンスドラマでお馴染.
秋の山地に青紫色の花を咲かせる、とにかく有名な毒草の一種です。草丈は50cmから2mになり、観賞用にも栽培されていて園芸店などでも簡単に手に入ります。若菜の頃が薬草「ゲンノショウコ」や「セリ」などとよく似ているので、誤食による事故が多く発生しています。
「仲間」の種類が色々有るのと,「誤食」ってのに驚き.
- 毒空木 ドクウツギ(果実・種子・茎葉 嘔吐・痙攣・呼吸麻痺・昏睡)
春の終わりから夏にかけて川原や山の斜面の日当りのよい場所に自生する2mくらいの落葉低木。果実は熟すと赤くおいしそうにみえ、多汁で甘いので間違って食べてしまう事故が多いそうです。名前のとおり茎は空洞になっています。主成分の一部はアルコールに溶けやすい性質を持つといいます。葉24グラムが人の致死量。
うへぇ全身毒だらけ.果実が美味しそうに見えるってのが危険だ.
- 毒芹 ドクゼリ(全草・根茎 嘔吐・眩暈・痙攣・呼吸麻痺)
晩春から夏に咲く白色の花。山地や水辺に自生していて草丈60cmから1mほどにになります。集まって咲く様子は白いレースのようでとても涼しげに見えます。根茎は緑色で太く、節状になっています。名前のとおりセリに酷似しているため誤食事故が多く、二本食べて死亡した例もあるそうです。毒性は強く成分は皮膚からも吸収される性質を持つので十分な注意が必要です。
先日「かぶ」のような物を煮て食べた途端に症状が出て搬送,という中毒事故が伝えられたもの.セリ採りに行っていたのなら,こんな根では無いから間違えることもないだろうけど,水の無い場所で草の部分は枯れ落ちていたらしいが.
とは言え野草やキノコ採りの習慣がだんだんなくなって,知識の継承が行なわれなくなったからこそ,こういう事故が増えているんだろうってことは垣間見える.

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