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近頃上っ面な報道ばっかな中,こーゆー記事は久々に良い仕事してる例すな.
「心不全」や「多臓器不全」は死因ぢゃないす.
実は、埼玉県内の熱中症による死者数を集約しているのは、殺人事件などを担当する県警捜査1課だ。「変死事案の最重要事項は事件性の有無」と位置づける捜査のプロ集団が今季から、事件性のない「熱中症死」を取りまとめるという仕事に乗り出した。担当幹部によると、「周囲が気を配れば、防げたはずのケースが多い。警察が積極的に注意を促せば、『人ごとではない』と感じてもらうことができる」との思いがあったという。
救急搬送を行う消防機関の情報だけで熱中症事例を把握する他の都道府県とは、当然、差が出る。消防庁のデータは、救急外来の初診時に死亡が確認された人に限られるが、埼玉県警は、発見現場で死亡が確認されるなどして医療機関に搬送されなかった死者まで集計するからだ。
7月23日に初めて公表された死者数は衝撃的だった。他の都道府県が軒並み1〜3人だったのに対し、埼玉は梅雨明け後6日間で17人を数えた。
埼玉で今年、「熱中症死」に分類されるケースの中には、従来なら「心不全」「多臓器不全」などとして処理された例が含まれているという。県警が7月中旬以降、死体検案書を作成する医師に「死因は熱中症かどうか、明確にしてほしい」と、現場レベルで声をかけるようにした結果だった。