最初にここから入れば,興味が持てたかも.何かマジ習ってないような気がして来たけど,間違い?
吉田武著「オイラーの贈物−人類の至宝eix=-1を学ぶ」(海鳴社)で,「オイラーの公式において,それぞれまったく独立に定義されたふたつの関数−単純関数である“指数関数”と周期関数である“三角関数”−が“虚数”を取り込むことにより結びついている。これは誠に驚嘆すべき結果である。この式の構成要素の全てが数学的に重要なものであり,しかも,その関わりあいの精妙さ,大胆さにおいて他に比べるものが無い。暗記が苦手ならば,迷うことなくオイラーの公式ひとつに集中し,これを活用する方法を知ることが効果的である。」という記述があった。私が初めてこの公式に接したのは大学のときであるが,その時の衝撃はいまでも忘れられない。せっかく数Ⅲまで勉強するのであれば,なんとかこの公式を指導してみたいという想いがあった。また,失明し,完全に目が見えなくなっても研究を続けたオイラーという人物についても,生徒の心に迫るものがあると考えたのもこの授業を実施することにした理由である。