改めて言われればそうなんだが,「死亡届」が出されない限り生きてることになる.また埋葬もできない.今回の事件は身内が意図的にこれをしないという,盲点を突いた新手の詐欺の可能性が高いだろう.
事件を受けて各地で高齢者(主に100歳以上人口の多い自治体)の存在確認が行われ,次々と不明者が見付かってる.色々なケースが分かってきているが,「捜索願が出されてから数十年そのまま」てのも有るとか.
まずこの捜索願の件に関して不思議に思ったのは,「数十年そのまま」で何の処理もされてないこと.存在が確認できなくなってから7年経過すれば「失踪宣告」が可能.その手続き行われてないのはどーゆーこっちゃ?
もっともそれは義務ではなく,「婚姻の解消と相続の開始」を目的とする制度とある.そのどちらにも影響が無いとすりゃ請求する動機に欠ける.ただそこではっきりする事実として,受けた警察は放置プレイだってコト.
しかし相続に値する財産が無かったとしても,失踪請求しない限り納税(確定申告)や各種納付等の支払い義務が残る.なんで住所が移動してなきゃ家族の元に請求が行ったりするだろーから,その場合は失踪請求するんだろって気が.
そーでない場合は最後に住民登録されている住所において何等かの行政に関わる社会活動?の痕跡が無きゃおかしいワケで,さもなきゃその期間住所不定状態なはず.でやはりこっちの場合も行政側はこれまた放置プレイの現状なんだなと.
昔から「縦割り」とは言われるものの,色々な制度・システムが有る中で,「数十年そのまま」でどこも異常を検知しねってのはどーなの?と思った.恐らくは個人の問題なんで云々てことなんだろーけど寂しいもんだな.
救命に繋がる可能性は低いだろーけど,連絡も無いまま水道使用量が0のままとか,電気使用量が一定で低いままの契約者について報告するとかすれば,少なくとも白骨化やミイラ化するまで発見されないなんてのは避けられよう.