「何飯」とも分類し難く，ウチナー飯と云う他無い沖縄で定番の一品．ＳＰＡＭと玉子の組み合わせは，まだニギリしか食べたことが無く定食スタイルは初になる．かなりの人気メニュー？で，この界隈の店には「カツ丼」と同程度(「オムライス」の倍)の割合で置かれてる．
しかしてその実態ての，食堂で出される場合にいかなる内容の違いがあるのかなかなか想像し辛い(その辺り「オムライス」と近い)ものがある．
米軍が持ち込んだ物資が発端てのは分るけど，レシピとしての由来は知らない．元々家庭料理ということだ(てゆー程のモノかぁ？ってのは若干有る)けど，本来は朝食用とされる．レシピという程のモノはなく，自然発生的だったのかも．
ポークランチョンと玉子焼きをメインに(流石にこの２つはマストだろう)，そこに野菜を添えてあるのが基本の様だ．ポークと玉子をおかずに米喰うってのはちょっと変な気がしねぇでもないけど(関東では玉子がおかずの主役になることは考えられない)，何故にそんなに定着したのか？(安く肉が喰えるってのが一番の理由だったろうとは思うけど)．
まぁ最近ではかなり減塩化の傾向にあるものの，ポークランチョンは相当塩分が多く，その意味では漬物的に飯がすすむってのはあったのかも知れない(もちろん保存も効くワケだし)．あと下手に他の料理(カレー，オムライス，はたまたみそ汁等)に使われるより，そのままで出て来る方がオレ的には受けとめ安い気はする．
で少し調べたら玉子の方は目玉焼，スクランブル，厚焼と自由なバリエーションが有る(要するに何でもアリだ)．また香港では丼モノや麺類，汁物など等の乗せ物(具？)としてポーク玉子が使われてるんだそーで．
沖縄の食堂では一番安い種類のメニューとされてるっちゅーけど，調べた範囲ではそーでもない店も半数くらいは有って，その辺りの違いも確かめていきたい．
手間かかるカツ丼とか，オムライスなんかなら分らんでもないけど，材料安くてそう手間もかからんのに，６００円以上付けてる店って果たしてどーなのよ？ってとこ．
またまた内容の基準を知るべく一店目は値段的にも平均的な「がじまる」へ(８月の「親子丼」以来)．お盆取りに行くと皿には丸いランチョンミートの１ｃｍ程の厚切り１／４カット２枚，４つに切った厚焼き(卵２個くらいを軽く焼いて巻いた)玉子，カットした小さいトマト，バラしたレタスとこんだけ．
それに結構たっぷりのドンブリ飯(粒が崩れ気味で柔らか過ぎ)，味噌汁(わかめと冬瓜)．とりあえず野菜に和風ドレッシングかけて，おかず的には物足りない気がして梅干を２個ばかり貰っとく．
食べ始めると玉子とポークには特に味付けしてない(こりゃ手間要らずだぁ B-)．やっぱポークの塩気が尖ってる．対照的に玉子には味が無いときて，ナルホドこれは調和を生み出すケチャップが要るわ(容器に何も付いてなくてメーカー不明)．
何となく分ったのはベーコン・エッグやハム・エッグの朝食と同じ感覚なのかなと．いまいち安い手抜き料理って感じはするけど，一応肉喰った気にはなるし，生野菜が有るし，油の使い方も少量だし，値段が近いオムライスと比べると内容的にはバランスが良いだろう．
ただしこのレベルとなると，やっぱ良いトコ５００円迄ぢゃねの？ 腹一杯にはなったけど．
味薄目の白味噌仕立てで，とうがんが沢山入った味噌汁が美味かった．
今日は外に出てからやっぱ他の店にしよかなぁとふと思い直し，引き返したら駐車場で１００円拾った(久々だよ)．気を良くしてそのまま「がじまる」に向かった．
