こっちには内地で一般的な丼モノを出す店が意外と少ない.「吉野家」,「ガスト」とか最近名護にもできた「すき家」とか天丼のチェーン店(この近くには無いけど)みたいなんはポツポツあるけど,そんなのらは最近輸入されたやふなものだ.
内地の食堂だとメジャーな丼モノ以外にも,「若竹丼」,「木の葉丼」,「他人丼」或いは「開化丼」,「深川めし(深川丼)」など等それ程多くはなかったり地域固有のメニューなんかもある.ところがこっちの一般の食堂で沖縄独自の丼メニューは見られない(有るのはカツ丼や親子丼程度).
改めて考えたらスタイルが違うだけで,「ポークタマゴ」,「おかず」,(沖縄)「ちゃんぽん」とか皿モノの料理が相当するものなのかも知れない.海ぶどう丼なんてのも有るにはあるけど,そんなに古くから有るモノぢゃなく正直無茶振りみたいな感じがする.
果たして美味しいんだろうか(しょせん海ぶどう自体には殆ど味無いやろ)? 丼モノって中華にも無い気がするし*1(欧米にもないだろうから),やっぱ大和独自のスタイルってことなのか.
そんなワケで90日間に渡る「(ほぼ)沖縄そば生活」の打のち上げにカツ丼を食べに行くことに.しかし沖縄のカツ丼には色々コワそうな(笑)噂聞いたりもする.でまぁちょっと危険な感じしないでもないけど,だいたい基準が分かるのではないかとゆうコトで「がじまる」600円.4/14のそば(小)以来.
内地の都会に比べれば安いよね.しかし定食でも500〜600円てのが相場なんで,この600円って値段の内容がどうなるのか,いささか不安なワケだ.どこぞの食堂みたくそばに白飯が付いてくるやふに,ドンブリだけでは済まず,定食状態で出て来る恐れ無きにしも非ず.
おばちゃん「時間かかりますよ」と言うので「良いですよ」と新聞読みながら待つ.前から窓口?の所に並ぶ惣菜の皿(10種類程)と梅干しの容器が気になってて,今日こそ尋ねようと思った.すると聞く前に疑問氷解.社員(バスの運チャン達)用のバイキングなのだった.適当に皿に取って横の電子レンジに入れて温めてから食べる方式(タダなのか月極め天引きとかなのかは不明).
そんな社員用のものをセンターにドーンと並べておくのもどうなのよ?って感じだけど,一般の利用客なんて殆ど居ないから構わねぇだろってことらしい.だから社員は(何食か摂る時はするかも知れないが)基本的には個別の注文しないワケで,にしちゃ品数は結構多く材料とか無駄にならねぇのかなとか要らぬ心配をする.
普通の椀の汁物と一緒に受け取る.漬物なし(紅生姜取れば良かった).内地のカツ丼てと外側が藍色に白い水玉だったり柄の蓋付きの陶器ってのが多い.普通はそんなにデカくはない.小洒落た店だとやっぱ蓋付きで大き目の塗り物?のやや浅い器だったりするけど,余裕を持たせて上品に盛ってあるもんだ.
しかしこの店のは大ぶりのそば用の器そのまま(蓋なし).かつてそば(大)喰って死にそうになった時のコトを思い出す.飯目一杯盛ってある上にカツが器一杯に乗ってる.玉子固めの仕上がり.刻み細葱かかってる.野菜(そんなに多くない)は主に玉葱だけど,千切り人参と何故かキャベツが少量入ってる.しかも変わってるのは荒挽き胡椒味(黒胡椒の味は間違い無い)で炒めてるのか?
ツユだくだから何とか喰えるけどオニ盛りメガ盛りっす.内地の普通のカツ丼と比べると1.5倍以上な感じ.半分食べた時点で正直もうイイって感じして挫折しそうになる.後半相当しんどくて著しくペースダウン.時々立ったり座ったりして何とか食べ切る.ラストには頭が少しボーっとして来る.
チャリをフラフラ走らせ買物に行き,帰ってからも苦しいんで2時間程倒れてたけど,まだまだ腹パンパンのまま.夕方になってもまだ苦しい.「前田食堂」の牛肉そばにも相当ヤラれたけど,量が多いとは言え殆どがモヤシと細切り肉だ.多少時間が経てば何とかこなれる.なのに比べてタップリの飯とカツはキツイ.「勝手に大盛りにすんな(器に目一杯盛ることないですから)」条例制定せな駄目ちゃうか? 今度からゼッタイに言おう「ご飯少な目で」.
- 出版社/メーカー: 美濃焼陶器販売 陶心蔵
- メディア:
- クリック: 6回
- この商品を含むブログ (1件) を見る
*1: 「中華丼」や「天津丼」にしても和製料理だし皿モノだ.