はー今日は全くえらいメに会ったぞ.
そもそも昔から豚足ってモノにはそないに馴染みは無い.学生時代に九州の焼き鳥屋で塩焼きしたヤツを何度かしゃぶったことがある程度だった.一般には西日本の一部でしか喰わねんぢゃね? そん時はひたすら食べ難いって印象(火は通ってるけど,なかなかほぐれない).
煮込んで(しまえばそんなに食べ難くはないけど)そばに入れるって発想もイマイチ不思議.てびちそばは今迄一度「新山そば」で食べたことがあるだけ.でやっぱ結構な大きさの脚先がドカンドカンと入ってるし,味がしみ出て段々濃くなってくるんで終盤飽きがくる感じだった.
沖縄のそばは基本がまず豚肉ありきで,他の具材とのバランスは大抵の場合決して宜しくない*1.つうワケで新しいこの店の場合どういう工夫がされてるのか確認してみたいってのがあった.
変わらないことも重要だろうけど,古めの店はオーソドックスなパターンを踏襲してるのが常だ.この店は目と鼻の先に「前田食堂」が有るって立地で,しかもてびちそばを同じ値段で出してるってトコにも興味がある.
13h30頃入店.客の居ない店内で何故か木製テーブルを自作中.中央の無駄に開いてるスペースに置くつもりか? 昨日の今日なので主人オレを覚えてて「昨日は済みません」.てびちそば注文650円也.前回は無かった写真入りのメニュー置いて有る.
てびちそばの写真見てて,やや白っぽくてゴツイのが何なのか分からず(かまぼこにしてもデカ過ぎやし).出てきたらスープが器の縁ギリギリまで入ってる.が一番驚くのは丸の胴切り10センチ弱の大根を斜めに2分割したのを煮込んだヤツが乗ってたコト.こいつがワケ分からない具の正体.それに結構デカい煮た人参の楕円切りと,「宮里そば」の1.5倍くらいデカイ結びコブが1個と刻み細葱.
まずこの具沢山には意表を突かれた.つか大根デカ過ぎて食べ難い.テビチも入ってるしそばすくえないぢゃん.何とかよけてそば掴む.でも問題はスープの味.えー何ちゅうか大根汁か下手なヤツが作った極めて薄い大根の味噌汁って感じ.テビチ自体に濃い味付けしてないんで,食べてて味濃くなって嫌になることはないけど,これはこれでどーなのって味.
豚足は濃い味で煮込んでなくて,色も着いて無いんで「生脚」みたいで若干グロい.たぶんダシで煮込んだだけで,そんなに長時間は煮てなく骨離れもいまいちな状態.大根を筆頭に具の多さにひるんでるトコロに,何を勘繰ったのかジューシー(150円)をサービスで出してくれる.流石に喰い切れなくてスープ(好みに合わなかったってのもあって)残す.
確かに具材のバランスとしては野菜が多くて良かったんだけど,スープの味がどうなのよ?って感じ.帰りに店主に尋ねたら,てびちを煮た汁(多分大根,人参,昆布も一緒だと思うが)と他のそばに使うスープを半々で使ってるってコトだった.
好みで醤油垂らすとかアリかも知れないけど,味付けを別にしても基本的にはもうちょい煮込んで欲しい感じ.
*1: この点に関しては,だいたい客から苦情なり要望なりが出ないのか不思議で仕方が無い.