日本の近代の観光産業てぇものは,もっぱら観光ツアーを殆どのターゲットとして組み立てられ成り立ってて,少人数や個人客なんてのは殆ど無視されてるのが現状だった.最近でこそネット社会によって情報の伝達が進み,とんでもない地方の町に外人観光客が訪れるようになったりして,町起こしの一貫として対応してるとか,安宿の多い山谷地区にやはり海外からの客が増加してるなんてハナシが有ったりする.
で沖縄の状況はと言うと,まぁ典型的に那覇拠点のツアー一辺倒.もしくはリゾートホテルにレンタカーを絡めたパックてのが基本.
しかしだな.所謂バックパッカーに限らないけど,海外からの旅人にはコストとか情報不足とかとは別に,公共交通機関と自分の足で旅したいって層が有るんだ(「金はない。時間はある。」ってだけでなく,直に触れ合いたいってのがな).でそーゆー旅人達が良い印象を持てば,将来金が出来てからリピーターになってくれる可能性を持ってる.
しかし沖縄観光の現状は個人客に対する対応なんか殆どゼロ.首都圏あたりでは考えられないくらいにボロボロのホテルが何軒も有んだけど,オフシーズンでも割引なんてしてない.稼働率相当悪いと思うんだけど.で結局朽ちていくだけみたいな感じ.
観光を産業の中核に据えてるんだから,そのあたり変わってかないと駄目なんぢゃねの?と思う(富裕層だけメインにしてたら中小の店は潰れてくしかねぞ).
そ言えば「我部祖河食堂」本店の上階とすぐ並びの酒屋の上が民宿になってた.あの界隈で宿泊する必要性ってあまり思い浮かばないんだけど... 謎.
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