以前 沖縄の保存食 について少し考えたことがあった.その時に伝統的な漬物が無いなと.さらに最近スーパーを巡ってみて,「糠」が殆ど見当たらないんで,おんやぁと思った.改めて思えば横浜に居た時にゃ,2,3種類くらいの(500gやキロ入りとかの)糠袋は売ってたんぢゃね?と(最近のコトなんで,もちろん調合済みの品も).
考えたらそもそも沖縄では米作が盛んではない.戦前でもせいぜい名護の羽地や石垣島が有名だったらしい程度.なワケで糠の存在も一般的ぢゃないのは当然.
おまけに糠漬けってのは低温発酵食品なんで,高温な地域には向かない.そうなんだよな.乳酸発酵はだいたいからして寒冷地の得意技だ(キムチにしてもザウアークラウトにしても).
つまり糠に限らず漬物文化が無いのは,やはり必然ってコトか...
とは言えかなり以前だけど,海外赴任した家庭の主婦が色々な土地で,手に入る材料で糠漬け(風の漬物?)を作る話なんてのを見た覚えが有る.
冷蔵庫登場後の近代で言えば,別に沖縄でも作れないことは無かったワケで,単に馴染み(つか発想)が無いってコトだけなんだろう.
追記
ダンボールコンポストには使えないけど,調合済み「ぬか」の値段を調べてみた.流石ウチナンチュ向けと思うのだが,調合済みのタイプがそれぞれたった1種類置いてあるのみ.
同じ500gながら,ジャスコに有った(「低温発酵」仕様を明示してある)ブランドモノは298円なのに対し,サンエーのローカルっぽい品は113円と三分の一近い値段(ただし常温が前提で冷蔵庫に関する説明はない).
何がそないにちゃうねんて思うわ.
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