お呼びもかからないんで,相変わらずDVD の整理をしてる.殆どの場合「特典映像」の部分なんか見てないんだけど,たまにはと鈴木則文[監脚]と筒井康隆[原出]の対談(2002 年春の発売なんで,前年のことかと思う)を見てみた.
お二人とも大御所なんでかなり保守的な発言なんだけど,まぁ正論的なコトは多い.筒井先生についちゃ,そんなまともなハナシでは若干物足りなさを感じるんだけども.最近は文学賞が全国各県毎に出来てその数は100も200も有るんで,新人が賞を獲るのは簡単になったが,受賞してもその後食べていける状況ではなくなったと筒井先生.新人作家は月に2,3作出版しないと生活できないんだそうで.
映画自体はバブル絶頂期頃に当たる.でなきゃ映像化できなかったかも知れない感じもする.当時何とか作品化するにあたり,出版社の上層部も出演させたんだそうだ.それと DVD 化も当時の審査員がほぼ全員他界した時期だから実現したような雰囲気もある.
知らなかったのは,「時をかける少女」(タイムトラベラー)が,最初は学研の受験生向け雑誌である「中三コース」の連載で,後に「高一コース」に掲載されたってこと.オレなんか参考書くらいは買ったけど,受験生用雑誌の存在なんか知らなかったからなぁ.当時というかその頃までは,そこそこの大作家?が純文学?の連載をしてたらしいが,時代の流れで作家や内容が変わりつつあったらしい.
ハナシは変わるが,オレが NHK を許さない理由の一つに,少年ドラマシリーズの特にこの「タイムトラベラー」のマスターテープを紛失していたことがあげられる.
で本編も軽く見直してみようと思って,おもしろくて結局半分以上見てしまった.昔の映像を見ると,PC なんかの古さ加減で時代を感じ取ることができるんだけど,本作では何と NEC の「文豪」なんでいささか笑える.対談でも話に登ってたけど,やっぱ本作は佐藤浩市の良さにつきる.
改めて 中島はるみ'59 が綺麗だなと思って調べたら,Gメン’75 の6年目(80年4月5日)に吹雪杏子刑事で登場してたんだそうで一部でかなり好評.
あと 11PM 水曜日カバーガールもやってたそうで.芸名がアリガチ(普通)なんでプロフィールを混同されてたり,イマイチ調べ難い.Gメン以外の出演作は,ドラマのゲストくらいで殆ど残ってない様子.
しかし小説で復讐する結末と記憶してたんだけど,本当にやっちまってたんだなぁ.
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