性談 牡丹燈籠 (1972) http://movie.goo.ne.jp/movies/PMVWKPD19753/index.html

小雪さん元気かなぁ，って気になんかしちゃないけど(笑)，季節外れの怪談モノ．

有名怪談の「にっかつ」版．Chinese Ghost Story ってのも有ったけど，元々の「牡丹燈籠」自体中国の怪談と関係が有るのかも知れない．とか思ったら...

牡丹灯籠（ぼたん どうろう）は、中国明代の小説集『剪灯新話』に収録された小説に基づき、三遊亭圓朝によって落語の演目として翻案された怪談噺である。圓朝没後は、四代目橘家圓喬・五代目三遊亭圓生・六代目三遊亭圓生・五代目古今亭志ん生・初代林家彦六など歴代の大真打が得意とした。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%89%A1%E4%B8%B9%E7%87%88%E7%B1%A0

だそうで．すげぇ．その時代に中国語で書かれた本を解釈できてたわけか．

旗本の娘と長屋住まいの浪人の悲恋物語で，ちょこちょこした部分(この頃のカラミは淡白なもんで時代を感じさせる)を別にすれば，水戸黄門か何かの２時間 SP かよってくらいまじめな作品(しかもおふざけ一切無し)．

だいたい時代劇てのは衣装やセットにしろロケにしろ手間がかかるワケで，こんだけのモノを普通に撮れてるところが今からしてみれば凄い(BGM つか曲なんかもしっかり付けてあるし)．上映館が限られることを考えると，この頃から既に採算取れてねんぢゃね？って気が．流石曽根中生[監]作だけ有って，持ち出しで撮ってたんかなとすら．

それにしても小川節子の着物の立ち姿なんかマジ綺麗なんだなぁ．この作品中，おぞましい(挙句酷い死に様)ってのは悪党にしろ庶民にしろ現世の人間で，それに比べりゃ純粋であんだけの美人なら連れて行かれる方が本望ってところか．

真面目な作品に本気で一つだけ駄目出しすんと，長屋で使ってた蚊帳が現代もんなんで，吊り部分がプラスチックリング！

性談・牡丹燈籠 [DVD]