修理が必要な「LHC」、運転再開は来春とCERN
元記事消えてる http://www.cnn.co.jp/science/CNN200809240019.html
「LHC」は、大型ハドロン衝突型加速器(Large Hadron Collider)頭文字を取った呼称で、スイス・ジュネーブ郊外の地下約100メートルに掘られた、1周27キロのトンネルを利用した実験装置。超伝導電磁石1700台を設置し、陽子を光速の99.99%まで加速して衝突させ、宇宙誕生とされる大爆発「ビッグバン」直後の超高温・超高圧状態を人工的に再現しようとしている。
今月10日に始動を始めたが、冷却用の変圧器が不調になったとして、実験を一時停止。装置全体が絶対零度(マイナス273.15℃)付近まで冷却されており、修理が必要な場所に人が立ち入れるよう温度を上げる必要があり、数週間はかかるという。
その後、再冷却する必要があるが、装置が消費する電力が莫大なため、欧州全体で消費電力量が増大する冬季期間は装置を停止せざるを得ない。このため、修理期間と冬季の停止期間を考えると、運転再開は来年の3月末から4月上旬になる見通し。
1周27キロつと,沖縄の「本部」(もとぶ)半島に重ねてはみ出さないギリくらいのデカさ(沖縄本島は周辺からの電力供給が受けられないから,大型加速器が作られる心配はないだろう).しかしどんだけ電力消費すんねん.「ヤシマ作戦」(エヴァの)か?
以前別記事で http://www.technobahn.com/cgi-bin/news/read2?f=200810231224
CERNによると、今回のヘリウム流出事故で損傷を受けたのは、双極磁石(Dipole Magnets=画像参照)が最大で24基、四極磁石(Quadupole Magnets)が最大で5基の合計9基に止まった見通しだ。
とあった.「最大で24基」+「最大で5基」で「合計9基に止まった」のは計算が合わないけど,多分双極の方が2〜4基なのかな?
# ココ突っ込んでる人居ないんだけど?
損傷したその数が多いのか少ないのか分からなかったんだけど,9/1700 基なら極一部に止まったってことだ(日本の原発の信頼性も相当揺らいだけど,これだけ大規模な実験装置で,そんな何十基なんて異常に達するまで制御不能なんてことはたぶん無いと思うから).
で問題は修理のための常温化(冷却用配管の損傷がどの程度かってハナシも有るみたいだけど)と,再冷却にどうしても時間がかかるってコトだったワケだ.