生本がつお(丸)が出始めた.去年安い時期には500円から700円弱だったけど,やはり今年は燃料費高騰の影響か,ちょっと記憶にない880円てな値段が付いてる.
近代でこそ世界中のレストランってのは「旨味」ってのを知って,日本の食材とか和食のテクニックを使ったりしてんだけど,ヨーロッパの料理の基本ってのは,野菜,肉類ってのが味(ダシ)の素なんやな.魚貝の旨味を使っているエリアは比較的少ない感じだ.
確かに海に近い人口の比率は多くないだろうし,何たって家畜は飼ってれば確実に手元に在るワケだけど,海の獲物は天候と運次第だ(「野生」全般そうだけど).
にしても驚いたことには,今世紀半ばには水産資源は枯渇するなんて研究発表もあって,そんなんを見越して淡水で養殖する技術を研究してるヒトが居るんだ.魚類については概ね実用化にこぎつけ(変な薬剤投与してないので味は天然物と遜色ないとか),現在は貝類について試行中(思いも寄らなかったけど,今ではアワビも陸上の水槽の海水掛け流しで養殖してたんだ.近年海水の水質が不安定なんで,淡水養殖に期待されてんだそうで).
山村の休耕地が養殖場になる日もそう遠く無さそうと云う.沖縄の魚には磯臭さの強いものがワリと多いんで,向いてるかも知れない.最近農業では地産地消っていう言い方が有るんだけど,魚だって本土や東南アジアから輸送するより(本土方面だってもう随分前からアジ,サバはノルウェーとかドーバー産,偽タラはチリ産だったりするワケで),地元で養殖できるならそれに越したことないだろう.船(燃料)も必要無いし,殆ど魚種を選ばないワケだしな(深海種みたいな特殊環境のヤツは別だろうけど).
ただ一部の人を除いて,うちなんちゅが魚好きかというと,やっぱ1に豚,2豚,3に鳥って感じでは有るけど.