批判してるってワケぢゃなくて,客観的に見てそうだってこと.特に全然違う環境から参加する一般参加のヒトへの配慮が充分かと言うと,ある意味必ずしもそうぢゃないのは事実と感じてるだけ.
建設現場なんかでは,朝の始業時に良くラジオ体操をやってる.撮影エキストラの場合は,ずーーーっとじっとしてた後で,撮開となるといきなりテストでハードな動きの場合も有る.でもこれまで特に事前に注意とか有ったためしは無いんだな.なワケで参加する場合には開始前に意識して少しでもウォーミングアップやっとかないと.
或いは絵面の問題だと思うけど,結構体格の違う人間を組み合わせたり.集団でも顔の抜け具合や絵的にばらけさせたいって演出上の意図もあって,デコボコな配置を指示されたりする.そういう場合にオレみたいに小柄なのには,負荷バランスが悪かったり,動く条件が悪かったりもする.そういう設定の時は要注意.
とにかくどんなシーンでも,常に足元だけはマメにチェックしておいた方が良いね(これ疲れてくると尚更).足場を確保して,テスト中に障害物はできる限り足元や動くラインから外しておく(もしくはラインを変える)こと.
細かいことを言うと,業界(法整備)の違いなんだけど,土建関係の「労働安全衛生法」では,作業床が2m以上の場合には安全帯(命綱)の装着が義務付けられてる.2mをバカにしちゃいけないんで,毎年脚立の上から落ちてとか台風の時に屋根から落ちてとかで死んでるヒトは何人も居るんだ.なんで脚立には「天板に立たないで下さい」って注意書きが必ずあるくらいだ.でも撮影現場の音声さんなんかは曲芸状態でやってるワケ.あと俳優さんも高いトコロに登るのに何も着けず,周囲には何も無いのが当然って状態だ.
知らないヒトは何とも思わないかも知れないけど,見方を変えれば実はこういったことは怖いことなんだ.つまりエキストラも基本的にはそういう扱いなんだってこと.事務所所属のヒトとかは事前に分かってるかも知れないけど,一般参加のヒトに対しては事前の説明もイマイチかと思うし,現場でもシーンのザックリな説明や演技上の注意以外には改めて特に無いんだよな(ある意味現場での生き方は分かってる前提みたいな扱いなワケ).
私服の注意事項云々は本当に必要最低限だけのハナシなんだけど,現場の危険について注意を促すこともその中に有って然るべきだ(つか責任がある)と思う.
まぁ若いヒトは比較的カラダが動くかもしれないけど,普段運動不足のヒトとかは油断は禁物なのだ.