前の住まいの大規模団地の中庭でもそこそこ紅葉が見られたし,周囲にも樹が多くて何気な紅葉は毎年目にしてたけど,例えば車中から遠目に見るとかはあっても,こういう時期にワザワザ紅葉の名所に出かけたことは殆ど記憶に無い.
もう5,6年も前になるけど,当時旅行とか温泉なんてのとはイササカ遠ざかってて,生活(仕事)的にもかなりウンザリ気味だった.でたまたま東京郊外の大学の講師の仕事が入ってて,自宅から結構遠いんだけど,そこから小一時間あれば奥多摩まで足が伸ばせるロケーションだった.家から直接出かけるのは面倒臭いみたいな気もするけど,どうせならどっかの温泉宿に泊ったるか,と思い立った.
まぁしかし昔から良く聞くのではあるけど,一人客だと断られるなんてハナシ.とりあえず仕事終わりの時刻からしてアクセスの良さそうな老舗の宿が,ネットで受付してるんで申し込んでみたら OK だった.奥多摩方面てぇと昔から団体旅行では行ったこと有ったけど,鉄道で行ったのは初めてだったな.週末の講義を終えてその宿に向かった.
宿は駅から徒歩5〜10分(良く覚えてない)程度.敷地内にはかなり昔か田舎みたいな年季の入った平屋のハナレ(こりゃぁ冬には泊りたくねぇなぁってな風情)がポツポツあった.たしか時期的にはかなり半端な頃だったと思うが,意外にも客は居た.確かに自然タップリの空間だったけど,温泉もそれ程にはパッとしないなぁって感じだった.
その「水香園」という宿,TV 番組で見たんだけど,紅葉の時期だと相当雰囲気が違うみたいだった.「奥多摩」って聞くと何と無く釣り,キャンプとかバーベキューのイメージしかなかったんだけど.いやもしくは時期外れにカップルで泊って一方が殺されて山に埋められて帰りは一人みたいな先入観(御免なさい_O_).