s0met1me◆JIRN.kBNd のやんばる名護パトロール隊(起承転々)2nd

沖縄本島北部はやんばる名護エリアでの由無し事をつらつらと.

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温暖化で懸念されること(少々長めに)

歯医者で「ナショ・ジオ日本版」の特集記事を読んでて思い出したので書いてみることにした.感染症を媒介する蚊等の生物の活動が活発化したり成長が加速し,棲息域が拡大(北半球では北上)する恐れがあることだ.現に「西ナイル熱(West Nile Virus)」(しかも日本の蚊も媒介することが既に確認されてる)が南米地域から次第に北上して北米に上陸したのを始めとして,他の感染症の拡大が懸念されてる.

日本でクマゼミが関東に現れるくらい,さほど深刻な影響は無いとは思う一方,その結果全く何の影響も引き起こさないとは限らない.

厚労省、夏休みの海外渡航者に感染症予防の情報提供−鳥インフルなど5種

[掲載日:2007/08/02]
 厚生労働省は、夏休みの海外渡航者に対し、感染症を予防するための情報を提供している。海外で感染症にかからないようにするためには、正しい知識と予防方法を身に付けることが必要であるとし、特に飲料水や虫さされ、動物との接触に注意を呼びかけている。現在、特に注意を必要とするのは鳥インフルエンザに加えて、マラリアデング熱、ウエストナイル熱などの蚊を介する感染症狂犬病の5種類。例えば、マラリアは全世界で年間3億から5億人の患者と、150万人から270万人の死者が報告されており、特に熱帯や亜熱帯地域で広く流行しているという。詳細は下記ホームページを参照のこと。

厚生労働省、夏休み期間中の海外渡航者に対する感染症予防について
http://www.mhlw.go.jp/topics/2007/07/tp0724-2.html

厚生労働省検疫所、海外感染症情報
http://www.forth.go.jp/

この時期これを持ち出すのは,ややタイミング外した感ありだけど,猛暑残暑暖冬なんていうと,まだこれから先の時期も安心できないワケで.

例えば 「マラリア(Malaria)」.WHO の推計では,全世界で1年間に3億〜5億人の患者(国内では毎年100人程度),150万人〜270万人の死者があるとされる.先頃ケニアの選手がマラリアで世陸代表を外されたなんてニュースもあったけど,アフリカ南部には,ほぼ国民全員に感染経験が有ると言って良いような国も有る,つーか生涯に(生きていられれば)何度も感染するのが普通らしい(免疫が無くなってしまう).

この先マラリア感染リスクの高そうな地域に出掛けていくことは,多分もう無いとは思うけど,沖縄は大陸に近いから,ちょっとコワイ感じがあるのだ.

今年のニュースには 7月の上海の伝染病、マラリアと赤痢が増加傾向 なんてあったし,昨年秋の安徽省マラリア患者は前年比倍増とあった.で確か過去に国内で,海外渡航してない人のマラリア発症例が確認されてて,どうも航空機(或いは船舶?)で運ばれた蚊によって感染したとみられてる.まさか海を渡る程飛べるとは思わないけど,漂流物や野鳥(その他小動物)に付着して上陸しないとも限らないんぢゃないか?

現在のところマラリアには感染を防ぐワクチンのような予防接種はない.なんで予防薬 を服用するのが一般的.危険地域で2,3週間以上過ごす場合には,予防薬を服用しておくことが推奨されるようだ.

ところがそんなことを色々調べてたら,こんな驚きの事実が...

2007年8月16日(木)「しんぶん赤旗
自衛隊員6人自殺
海外派兵で抗マラリア薬投与
抑うつ・不眠 副作用の疑い
 PKO(国連平和維持活動)などで自衛隊が海外に派遣された際に抗マラリア薬「塩酸メフロキン」を予防投与された隊員のうち、少なくとも六人が自殺していたことが分かりました。日本共産党小池晃参院議員の質問主意書に対して、十五日に決めた政府答弁書で明らかにされました。

小池議員への答弁書で判明
「塩酸メフロキン」はマラリア予防薬として一般に使用されており、不安感や抑うつ感、不眠など精神面での副作用が生じる場合があります。
 答弁書によると、一九九七年以降の十年間に東ティモールインドネシアパキスタン、ネパールに派遣された自衛隊員約三千二百人に投与されました。このうち、二〇〇二年から〇三年にかけて国連東ティモール支援団(UNMISET)に派遣された陸上自衛隊員千七百六十五人のうち六人が自殺しました。二百九十四人に一人という高率です。
 答弁書は、「塩酸メフロキンの予防投与との因果関係は低いと考えている」としていますが、自殺との関連性を全面否定していません。一方、製薬会社が使用上の注意として「副作用に留意し、投与期間は原則として十二週間まで」としているにもかかわらず、三千人以上の隊員に対して十二週間を超えて投与したことも明らかにしています。
 米国では〇二年、アフガニスタンでの「対テロ」作戦から帰国した米陸軍特殊部隊兵士の自殺が二件、妻の殺害が四件、立て続けに発生しました。いずれも「塩酸メフロキン」を投与されていました。現在、米軍はイラク派兵部隊については他の予防薬に切り替えています。

このニュースは取り上げられた記憶が無かったんだけど,「タミフル」みたいなことが起きてんぢゃん! (日本国内で入手可能なマラリア予防薬は,今のところこの「メフロキン」と「ドキシサイクリン」しかないらしい) 自国兵士(に限らんか)の扱いについては相当ムゴイアメリカが予防薬を切り替えたのに,何でも右に習えの日本がやらないなんて! (何に変えたのか調べといて欲しいな)

ベトナム,タイ,マレーシア,インドネシアなどは近年海外旅行先として人気だけど(日本に比べると相当物価が安いしなぁ),感染症や犯罪に巻き込まれるリスクが高いって事実も認識しておかナイト.そう言えばマレー鉄道に乗った時にやたらめったら冷房がキンキンに効いてて,合羽着込んでも寝れないくらいだったけど,ありゃひょっとして蚊対策の意味もあったんか?