この時期西日本の朝はクマゼミとともにやってくる.ただでさへクソ暑いのに,あのウルサさとあっては,気が狂いさふになる.それが二日酔いだったりしたら,もう最悪の極みだ.
ってそういう領域だけのモノだと思ってたけど,今やクマゼミは IT の脅威になってるんだとか.一昔やっかいの種な生物って言うと,まずネズミがあって,ケーブルを齧って断線させるとか,場合によっちゃ火事の原因になるなんてことがあった.
ところが近年は,光ファイバケーブル(特に引き込み線)にクマゼミが産卵!して,心線が断線する事故が増えているという話(直接切れなくても水が入ってとか).近年というのは,光の普及が進んできて,改めてそういう現象が確認されるようになって来たということなんだけど,まさかクマゼミが原因とは,思いも寄らなかったという.
まぁしかし一応固い樹脂に覆われてるところに,ガッツンガッツン管を差し込んで産卵するクマゼミのたくましさったらないね.もともと固い枯れ枝に,直線状に連続して産卵する習性が有るらしい.そこでケーブルメーカーとしては,心線を防護する壁を埋め込んだり,樹脂の形状や質感を変えたりと,目下試行錯誤&効果検証中とか.
一方温暖化の影響で,クマゼミの生息域が北上していく傾向があるとのこと.関東地方がクソ五月蝿いクマゼミの鳴き声に包まれる日も,そう遠くない?