謝罪会見の情報があったので補足しておく.
障害の発端は,東京都内に設置しているルーターのハード故障に伴うパッケージ交換だった。その際に,ハード故障したルーターをう回する経路の再計算をNTT東日本エリアの全ルーターが開始したところ,次々と処理能力オーバーが発生したという。ルーターは,新旧のソフトウエアのバージョンが混在しており,古いバージョンのソフトウエアを搭載しているルーターだけが処理能力をオーバーに陥った。
NTT東日本エリアには,約4000台のルーターが設置されており,そのうち,約2000台のルーターが処理能力オーバーを起こした。それぞれのルーターが持つ経路は約1万5000ルートに及ぶ。パッケージ交換したルーターを予備系に切り替えた際に,約80経路分のルート変更を各ルーターが再計算し始めたが,その際に再計算処理しきれず自律停止してしまったという。「古いソフトウエアでも性能には十分なはずだったが,1万5000ルートという経路数の多さやルーターの処理能力,トラフィック状況などが複合的に重なって処理能力オーバーが起こったのではないか。書き換える経路数が約80というのは,数としては大きい」(吉村辰久取締役ネットワーク事業推進本部設備部長)。
しかしこんな説明では一向に分らない.古いバージョン云々はいかにもアリガチなんだけど,そもそも何故「約4000台」のルーターに「約1万5000」もの経路情報が必要なのか,経路制御に「再計算」???が必要なのか全く分らない.あーまさかとは思うけどこの時代に,ルーターすら NTT オリジナルのハード&ソフトを使ってたりするワケ?