ネタバレ注意
評判ヨサゲなので期待して見た.
Sonny Chiba さんと言えば大傑作の 風雲 ストームライダーズ (1998) があるからああ言うテーストなのかと予想してたのだが(パッケージはネタバレが嫌なので見なかった),いわゆる「七人もの」(という言い方があるかどうかは知らないけど,七人集まってどうだこうだという話)なのね.あっ でも「七人もの」ってパターンは元々「南総里見八犬伝」あたりをヒントにしたのかな?
冒頭の悪霊の子分1(と言っても悪霊側は何と2体?しかいない)対大人数の格闘シーンには結構度肝を抜かれた.近年のワイヤーアクションと特撮使いまくりで,半分くらい宙を飛んでるカンフー映画はシラケルけど,なかなか正統派アクションじゃんと感心.殆どガチンコな感じで,ワイヤー使っている部分は無い様に見える(あっても僅かだろう).それにしても悪霊強過ぎ.
その後主人公が他の仲間6人を集めに出るところから,あらら,そういう七人でええのんか?な状況になっていく.運動オンチのアドゴニーまで入っているのにはまいったね.このパターンだと殆ど 七人のおたく cult seven (1992) ぢゃん(或いは シコふんじゃった。(1991) か?).大丈夫かこんなメンバーで?という感じになる.
以降格闘シーンには,掌から光線出したりする類などの過度の特撮もなく,何と言っても還暦を過ぎた千葉真一と倉田保昭があれだけ動けるのに感動を覚える.特撮でなく人海戦術的な撮影(体力勝負?)や若いキャストを多様するというアイディアは,低予算故の苦肉の策とみるのは考える過ぎか? 香港のカンフーものと言えば,Chinese Ghost Story, A (1987) あたりでも達人は普通に空を飛んでいたりしたので,それよりももっと原点回帰というか,70年代テーストくらいかも知れない.
残念だった点
しかし永田杏奈のヤンキーぶりはなかなか良かった.あと千葉さんのクレジット名が「J.J Sonny Chiba」になってた.かなり前から外国映画では Sonny Chiba を使っているのは知っていたけど,邦画で J.J Sonny Chiba とは欧米か?
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