s0met1me◆JIRN.kBNd のやんばる名護パトロール隊(起承転々)2nd

沖縄本島北部はやんばる名護エリアでの由無し事をつらつらと.

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VISTA の導入は遅々として進まないだろう

一部の提灯持ち企業や新物好きの個人を除けば,おそらく軽く一年近くは導入を見合わせるだろう.それには多くの理由がある.毎回 SP1 が出るまで安定しないから,という以外にだ.

まず MS の主張する VISTA 導入のメリットの全てを享受するには(OS がマトモに動作するとしてだが),H/W のリプレースが必要になる.話半分で試しに使ってみるとしても,ある程度の更新(メモリ増設は多分1GB は必要だろうし,ディスクも追加)が必要になるだろう.そればかりか多くのクライアントソフトや AP の更新が不可欠となり,さらに悪くすればサーバー系のソフトまでバージョンアップが必要になる.つまりそれだけの出費が必要になる.

当然新たな管理コストが発生するし,利用者にも負担を強いることになる.また毎回繰り返されることだが,VISTA とそれ以外の混在環境では,まず間違いなく相互?運用上のトラブルが何処か(何かのソフト)で発生する.つまりこれら全てのコストやリスクに勝る導入メリットがあるのかと言うと,はなはだ首をかしげざるを得ない.

MS は VISTA によって,それ以前より大幅にセキュリティが強固になると主張している.この主張についてもそのまま受け入れることには疑問が付く.VISTA になったからと言って,他の対策ソフトの併用が全く不要になるわけではない.おかしげな仕組みの導入によって,既存セキュリティ対策ソフトのサードベンダーの対応の遅れが予想されている.またその制限によってベンダーの選択の幅が狭まる恐れも出てきている.この点についても確実に安定動作することが確認できるまで,暫らく時間が必要になるだろう.

ここ数年の種々の事件を通じて,ようやく一般企業をはじめ個人レベルにまでセキュリティ対策ソフト(対策製品)が浸透して一般化してきたところだと思う.未だにたまにウィルスデータの更新でトラブルが発生したりもしているが,それでもトータル的な環境としては,ようやく安定してきたところだろう.それを捨てて新たなリスクを負うメリットは見当たらない.どんなに優れた機能があったとしても,不慣れな利用者・管理者と未成熟な OS の組み合わせであれば,何の役にも立たない.

また個人情報保護,情報漏洩対策の観点から言うと,VISTA の新機能では無力だ.この点に関しては,クライアントを刷新をするという思い切った選択(コスト負担)を敢えてする企業なら,Windows 以外も検討するだろう.また仮に Windows ベースのデスクトップ環境を選択するにしても,シンクライアントやサーバーベースのデスクトップ環境を上位候補に上げるはずだ.個々のクライアントに外部記憶が不要な部門は多いだろうし,その方がセキュリティ強化と管理コストの点から言っても有利だからだ(VISTA によって大幅に管理コストが減るとは思えない).ストレージはネットワーク(NAS)化の方向にあるため,そのような企業が益々増えるだろう.

数年毎に車輪を再発明するが如く新 OS を世に出す MS だが,なかなか過去の教訓を生かし切れているとは思えない.多くのユーザがその度にウンザリさせられているという本質が,理解される日は来るのだろうか?