この前の高圧線の接触による大停電でも,2系統ある配線が同じ鉄塔にあったために結果的には二重障害と同じことになり,復旧までに時間を要することとなった.昔の発想では2系あれば同時故障の確率は限りなく低く,一方が生きていれば修理する時間的な余裕はあるし,影響もたいしたことはない.
JR にしても制御系は回線にしろ装置にしろ,ことごとく2重化されている.それが今回の京葉線の故障に関しては,たった1個の配電盤のボヤが原因.これでまた2重化されていても,配電盤が分離されてなかったら,耐故障の観点ではどうなの?って気がする.単に分離されてるだけではなく,災害やテロ対策ってことを考えたら,物理的に離れた場所に設置されていないとマズイのでは?
配線系統にしたって,同じ電柱に乗ってるとか同じダクトを這っているというのは,大都市を支えるには時代遅れの発想じゃないかって気がする.大震災のリスクは日増しに高まっているのだし,最悪のことを考えれば,悪天候や人災の同時発生も有り得るわけで,一極集中の都市は一旦事あればあまりに脆すぎると思う.
などと思いつつ,それ以前に東京駅の京葉線の乗り換えってのは,相変わらず昔のままなのだろか? 京葉線のホームの位置関係というか,乗り換えの手間と言ったら,地下鉄の大手町とどっこいどっこいというか,優に普通の1駅分かそれ以上の移動が必要.確か横須賀線の地下ホームからだったら最悪だったはず.そもそもあのあたりから設計に問題がある感じで,昔から他の駅に繋ぐって発想なかったんかい?って思っていた.