昨日は市長選挙に行きました.投票所が自転車でもかなり走った場所で(3キロほど),とにかく車ありきだと思ったのですが,車の無いお年寄りにはつらいのでは.たいてい学校の体育館でやっているイメージで,もう少し近くに高校や中学もあるのに,会場の区割りに難あり.
結局,基地移設受け入れに柔軟姿勢の保守系(自公推薦)候補の当選で,面白くない結果に終わった.北部振興の名目で過去も箱モノだけは増えて,地元のメリットは微々たるもので(むしろ維持負担増で財政悪化),潤ったのは特定業者だけというおきまりのパターンが続くというわけです.
移設受け入れの見返りに,那覇-名護間の鉄道建設*1などというとんでもない話も流れていましたが,那覇のモノレールですら赤字なのですから,止めてほしいものだ*2.去年何度か路線バス(ミニバスではなく普通サイズの)で往復した時,嘉手納から名護湾の手前あたりの区間はたいてい貸し切り状態でしたから.乗客があっても2,3人で,全区間乗った客はいつも自分一人.
もちろんバス会社は九州の各社と同様赤字続きで,北部のローカル線などは既に廃線になり,本島の外周をぐるっと路線バスで巡ることはできなくなっている*3.要するに鉄道ができても,観光に関して言えば,パイの大きさは変わらずに,配分が変わるだけ.建設業者だけ儲かって,維持負担が残るだけとなる.
ただでさえ所得税・住民税を初め,各種保険料も軒並み増えている昨今,お金の使い道は考えてもらいたい.米軍基地なんぞ作ってやる(維持する)金を捻出するための負担増はゴメンこうむりたいし,それより優先するものがあろうというもの.米軍には「おもいやり予算」はあっても,一般国民にはちっともおもいやりがないという,まったくもってヒドイ政府だ.